
フレームを活かして個別最適な学びをつくる -自分なりにお話の目のつけどころを考えよう-
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執筆者: 青木 伸生
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単元名:「お手がみ」(教育出版/1年下) 教材:「おはなしをつくろう」 授業者:青木 伸生(筑波大学附属小学校教諭)
青木伸生先生による「お手がみ」(教育出版/1年下)の提案授業を公開いたします。 がまくんとかえるくんシリーズや本学習材「お手がみ」を読み、子どもたち自身でがまくんとかえるくんのお話を作ることが、この単元の学習目標です。本時ではその物語創作に向けて、「お手がみ」のどんなところがおもしろいだろう? どんな組み立てになっているだろう? といったお話のフレーム「目のつけどころ」を、自分なりに考えみんなと交流することで、確かにしていきます。子どもたちがはつらつと、友だちと伝え合ったり先生の問いかけに答えたりする、楽しげな様子にもご注目ください。
目次
1年生の子どもたちは、文学的文章を読む学習を通して、様々な「目のつけどころ」を学んできました。例えば、次のようなものです。
これらの目のつけどころを駆使しながら、「お手がみ」などの物語作品を読み、最終的には自分で「がまくんとかえるくんの登場する物語を創作する」というゴールを目指しました。
がまくんとかえるくんのキャラクターやその言動は、とてもユニークで楽しく、読む人を惹きつけます。子どもたちは、「お手がみ」を一度読んだだけで、この話が気に入り、内容や人物に関して様々に反応しました。そこで、「がまくんとかえるくんの登場する物語を自分たちでつくってみよう」という単元のゴールを投げかけました。そのために、がまくんとかえるくんの登場するいろいろな物語を読んで、お話づくりの参考にすることにしたのです。そこで、単元のねらいを次のように設定しました。
5月号の「5分でわかるシリーズ」は、小西敦司先生(大阪府・摂津市立三宅柳田小学校)に、子どもたちが「楽しい」「おもしろい!」と思える活動を学習内容に取り上げたり、自分たちで学習を調整できるよう学びの選択肢を広げたりすることで、「子ども主語」となる国語授業のつくり方についてご提案いただきました。についてご提案いただきました。
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