子どもと創る「国語の授業」
『ももたろう』
ー教室が子どもたちの笑い声で溢れるとびっきりの笑本(えほん)
パロディ作品のよさは、知っているお話だからこそ安心して物語の世界に浸ることができること。同時に、知っているからこそ、その変わっている部分の面白さを感じられることでしょう。今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に疲れているときにちょっと元気をくれるお話を紹介いただきました。
『死んだかいぞく』
ー「死」に向き合い「生」を得る一冊
死にゆく海賊の命尽きるまでを描いた、インパクトの強い一冊です。子ども向けの絵本としては重いテーマを扱っていますが、読み聞かせだからこそ取り上げられる、メッセージ性のある一冊としてご紹介いただきました。
『とんでもない』
ー自分にないものはよく見えると気づかせてくれる1冊
まわりの人をうらやんで、「自分は普通でありふれた、つまらない人間なのかもしれない」 そんなふうに落ち込むこと、子どもにも、そして大人にだってあるのではないでしょうか。そんなときに「みんないろいろあるんだな」と思わせてくれて、心を軽くしてくれる一冊をご紹介いただきました。
『にじいろのさかな』
ー友達のことを思い、誰にでも優しくしようと思う1冊
海の中のお魚の話といえば「スイミー」がよく知られていますが、今回は、同じ谷川俊太郎さんが訳した「にじいろのさかなシリーズ」の1冊を、比江嶋哲先生(宮崎県都城市立有水小学校)に紹介いただきました。幸せになるために「にじうお」がとった行動、子どもたちはどのように受け止めるのでしょうか。
教室での読み聞かせ
ー成功の秘訣
今回は、比江嶋哲先生(宮崎県都城市立有水小学校)に、教室で絵本を読み聞かせをする際に、子どもたちが集中して聞けたり、お話の世界を楽しめたりするためのさまざまなコツをご紹介いただきました。 本の持ち方や、めくり方、読む間合い、ちょっとした工夫で、読み聞かせの時間が、穏やかで心地よいひとときになるのではないでしょうか。 でも何より大切なことは、先生も子どもたちと一緒に、お話の世界に浸って楽しむことです。 ぜひ、ちょっとしたすき間時間や帯単元として、教室に絵本の読み聞かせを取り入れてみてください。