
説明文を主体的に読む -読むことの必要感をもたせる指導の工夫-
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執筆者: 弥延 浩史
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単元名:「くらしの中の和と洋」(東京書籍/4年) 教材:くらしの中の和と洋について調べて発表しよう 授業者:弥延浩史(筑波大学附属小学校教諭)
弥延浩史先生による、「くらしの中の和と洋」の授業を公開します。単元の導入にあたる本時(第1時)は、子どもたちにとっても身近な和菓子と洋菓子を例に「手土産に買うならどちらがよいか」という状況設定で意見を出し合います。さらに、「住むなら和室か洋室か」という自分事として考える状況では、それぞれのイメージ出し、よさはどんなところにあるか具体的に考えていきます。子どもたちがこれまでの経験を踏まえて、和と洋どちらがよいかを真剣に考え、意見を出し合う授業の様子をご覧ください。
目次
説明文の学習は、教材文を読むための「必要感」をいかにもたせるかが重要であると考えます。文学作品に関しては読書などで慣れ親しんでいる子もいますが、説明文に関してはなかなか難しいと言えるでしょう。そこで、今回は「くらしの中の和と洋」の教材文を読む前に、「自分事」として和と洋の違いをとらえることができるような展開としました。
終末には、それぞれが興味をもって調べた和と洋の違いについてまとめることを想定していますが、最初に和と洋のそれぞれのイメージを出させることで、そのきっかけとなる部分を引き出すことをねらっています。
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2年 アレクサンダとぜんまいねずみ 国語探究つくばゼミ 筑波大学附属小学校
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6年 主張と事例 明日から実践!先取り授業 時計の時間と心の時間 笑うから楽しい