コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • つくば授業参観
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • つくば授業参観
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    5分でわかる 楽しく字がキレイに書けるようになる「花丸ポイント」!

    ホーム / 5分でわかる 楽しく字がキレイに書けるようになる「花丸ポイント」!

    楽しく字がキレイに書けるようになる「花丸ポイント」!

    執筆者: 古沢 由紀

    |

    2024年8月22日

    今月の5分でわかるシリーズは、古沢由紀先生(大阪府・大阪市立柏里小学校)に、字をうまく書いたり、練習することに意欲がもてない子どもでも、字形の特徴を「花丸ポイント」として親しみやすい言葉で捉えることで、楽しみながら学びに向かうようになるアイデアをご紹介いただきました。

    1.字を書くことが苦手な子ども


    字の練習というと、お手本の字を見ながら何度も繰り返し書く学習が一般的である。
    しかし、やみくもに書いても字が上達することはなく、子どもの意欲を失ってしまいかねないだろう。まずは、正しく字形を捉えられない理由を把握し、どんな声掛けや練習が必要か考え、一人ひとりに適した方法で練習することが必要である。
    以下は、子どもたちの、字形を捉えて書くことが難しい主な理由である。

    • ・手先が不器用
    • ・字の形を正しく認知できない
    • ・ディスグラフィア(書字障害)等々

    下の写真の字は、ある子どもが書いたひらがなの「お」である。字形の捉え方について指導する前と指導した後では、大きな変化が見られた。

    資料 指導前後の、子どもが書いたひらがなの「お」
    資料 指導前後の、子どもが書いたひらがなの「お」

    時間をかけて練習するのではなく、わずかな時間であっても学んだことが日常に生かされ、字を書く楽しさや喜びを体感できるような学習時間を設けることが大切である。

    2.字形を捉える「花丸ポイント」


    綺麗な字を書くためには文字をよく観察し、字形を捉えることが必要である。
    それを子どもたちに促すために「花丸ポイント」という活動を取り入れた。字形を捉えることができるようになれば綺麗な字が書けるようになり、「花丸がもらえる」ため「花丸ポイント」と呼んでいる。
    字形は「線の傾け方」や「止め」「跳ね」「間隔」「折れ」などの特徴がある。字形の特徴を見つける際、子どもたちが親しみやすいような言葉に変えていくとおもしろい。

    例えば、「め」の1画目と2画目の始まりは、1画目より2画目の方がやや上から書く形になっている。そのことを気づかせるために、それぞれの画のはじめを線で結ぶと、斜めの線になるため「ななめライン」として子どもたちと確認する。

    資料 ひらがな「め」の「ななめライン」(橙色の部分)
    資料 ひらがな「め」の「ななめライン(橙色の部分)」 文溪堂(2024)『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』「教師用特別付録」のカードを使用( 著作権者 発行者 水谷泰三)

    他にも「へ」であれば、折れの部分に「お山さんが入りそう」と、字形から想像を膨らませて、子どもたちと共に「花丸ポイント」を作ってゆくと楽しい学習になるだろう。
    「ほかにも『花丸ポイント』はあるかな」と問うと、子どもたちは一生懸命探し出し、まるで「遊び」のような感覚で取り組む。

    資料 ひらがな「へ」の「花丸ポイント」 文溪堂(2024)『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』 著作権者 発行者 水谷泰三より
    資料 ひらがな「へ」の「花丸ポイント」 文溪堂(2024)『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』「教師用特別付録」のカードを使用( 著作権者 発行者 水谷泰三)

    以下は、「花丸ポイント」例の一部である。

    • ・まっすぐライン・ななめライン……「線の傾け方」
    • ・ピタ……「止め」
    • ・ピン……「跳ね」
    • ・〇……「間隔」
    • ・カク……「折れ」

    学級に合わせて呼び名を変えたり工夫したりすると違いが出ておもしろい。
    また、きまりが複雑になってしまうと、子どもたちの学習の妨げになってしまうため、できるだけシンプルなルールにすることも楽しめるポイントの1つである。

    このようにして、「花丸ポイント」を子どもたちと共に作る中で、子ども自らが文字と向き合って字形を捉えることができるようになれば、自立した学び手を育てる文字指導となる。

    3.「花丸ポイント」を見つけよう!

    資料 ならった漢字の「花丸ポイント」  文溪堂(2024)『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』「教師用特別付録」( 著作権者 発行者 水谷泰三)より
    資料 ならった漢字の「花丸ポイント」 文溪堂(2024)『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』「教師用特別付録」のカードを使用( 著作権者 発行者 水谷泰三)

    学習は、主に「スキマ時間」を用いて行っている。
    「スキマ時間」について、森川(2010)は「授業中や日常生活中(子どもにも教師にも)で生まれてくる少しの時間、およそ5分から10分くらいで、ともすれば何となく無駄に浪費してしまっているような時間」であると述べている。例えば、掃除が終わって5時間目までの間の時間や課外学習で少しだけ空いてしまった時間などのタイミングである。短時間であっても、毎日の積み重ねによって有効に活用できれば有意義な学習となるだろう。

    低学年であれば教師が先導して授業を行ったほうがよい場合もあるが、高学年であれば、進行と書記の役割を分担して学習を進めることができるだろう。
    以下は、子どもたちが進行して行う際の活動の流れである。


    • 1⃣学習のあいさつをする
    • 進行:「今から漢字(ひらがな・カタカナ)の学習をはじめます。 今日学習する漢字は〇〇です」
    • 書記:「〇月〇日 漢字の学習」と書いて、漢字カードを貼る

    • 2⃣書き順を確認する
    • 進行:「姿勢を正しくして、書き順や部首を確認しましょう。せーの」
      (みんなで声を出して確認する)
    • 書記:画数、部首を書く

    • 3⃣漢字の使い方を確認する
    • 進行:「この漢字は、どんな時につかいますか」
      (音読み、訓読みも確認する)
    • 書記:子どもたちが答えた漢字を板書する

    • 4⃣「花丸ポイント」を探す
    • 進行:「『花丸ポイント』を見つけましょう。ようい、はじめ」
    • 書記:時間を測る(3分~5分程度)

    • 5⃣「花丸ポイント」を共有する
    • 進行「見つけた『花丸ポイント』を発表しましょう」(ドリルに書き込んでいく)
    • 書記:「花丸ポイント」を漢字カードに書き込む

    • 6⃣漢字ドリルに練習する
    • 進行:「『花丸ポイント』に気を付けて書き始めてください」

    このような一連の流れを繰り返す中で、子どもたち自身の力で、字形を捉えて字を書く力がより身に付く。書けるようになることで、意欲をもって取り組むことも勿論大事だが、何より、子どもたちが楽しく学習する中で、相手にとって読みやすい字を書こうとする気持ちを育めるだろう。

    情報化が進むにつれて、タイピングをはじめとするICT機器の操作が重視され、字を書くことの必要性が薄くなってきているようにさえ感じる。しかし、今一度字と向き合い、字から伝わる相手の気持ちや温かさを大切にしたい。



    【引用・参考文献】

    • ・森川正樹 (2010)『学習密度が濃くなる“スキマ時間”活用レシピ50例―教室が活気づく、目からウロコ効果のヒント教材集』pp.13-16、明治図書出版
    • ・『ヤルッキーのひらがな・すうじ』、ベネッセの小学生ドリル ダウンロードページ、https://bso.benesse.ne.jp/d/hira.html
    • ・文溪堂(2024)「教師用特別付録」『たのしいおけいこ ひらがな・すうじ』(著作権.発行者 水谷泰三)

    古沢由紀(ふるさわ・ゆき)

    大阪府・大阪市立柏里小学校教諭
    全国大学国語科教育学会/国語科学習デザイン学会/国語教育探究の会/「子どもの論理」で創る国語授業研究会/関西国語授業研究会/国語教育伸の会(代表)


    ← 戻る

    おすすめ記事

    「ことなる見方」「言葉と事実」

      有料記事

      「ことなる見方」「言葉と事実」

      -事例の順序や類例を考え、筆者の主張をしっかり受け止める説明的文章の授業-

      教材「ことなる見方」では、同じ物事でも異なる捉え方があるということを、実際の図形の例示によって、体験的に、わかりやすく示されています。そのため、続く「言葉と事実」の学習では、言葉の受け取り方においても同じであるという主張が理解しやすく、事例やその順序といった説明の工夫について追究したくなるでしょう。 今回は小崎景綱先生(埼玉県・さいたま市立新開小学校)に、本文の事例について、身近にある類例に置き換えたり、順番の入れ替えが可能か検討したりする活動を行うことで、説明文への自分なりの興味・関心がもてるような、授業提案をいただきました。

      詳しく読む

      5年 ことなる見方 明日から実践!先取り授業 言葉と事実

      2025年6月19日
       Q同僚と共に授業づくりを楽しむために

        有料記事

        Q同僚と共に授業づくりを楽しむために

        国語の授業づくりを勉強し、実践を続けると、子どもたちに言葉の力が付いてきたことを実感し、嬉しくなったことがあるのではないでしょうか。でも、そのとき育った言葉の力は、学年が変わっても、担任が替わっても、同じように伸ばしてあげる必要があります。学校の先生を巻き込んで、国語授業づくりを楽しんでいきましょう。

        詳しく読む

        お悩み相談室 新コーナー2025

        2025年6月19日
        「せっちゃくざいの今と昔」 ―どうする?! 要約文―

          有料記事

          「せっちゃくざいの今と昔」

          ―どうする?! 要約文―

          本教材「せっちゃくざいの今と昔」は、本文の中から、伝えたいことを要約し、しょうかいすることが学習のめあてとなっています。 今回は藤平剛士先生(神奈川県・相模女子大学小学部)に、つまづきがちな「要約を書く」ことについて、「要点」「要約」「要旨」について整理することで、「要約の書き方」の基本型を提示していただき、実際の授業展開においてどのように指導をすればよいのかまで、提案いただきました。

          詳しく読む

          3年 せっちゃくざいの今と昔 新教材

          2025年6月12日
          「自分事」意識を引き出す国語学習サイクルによる授業展開:「問い」の決定 3年「まいごのかぎ」

            有料記事

            「自分事」意識を引き出す国語学習サイクルによる授業展開:「問い」の決定

            3年「まいごのかぎ」

            小泉芳男先生(広島県・広島市立袋町小学校)に、子どもたちが学びを自分事として捉え、自立した学びの構えが獲得できていく授業づくりについて、ご提案をいただきました。問いを自分たちで考え、問いたいことを共有、吟味していくことで、教材と自分との接点が見いだせてゆくことが取り上げられます。

            詳しく読む

            3年 まいごのかぎ 明日から実践!先取り授業

            2025年6月12日
            Q.低学年における ICT端末の 効果的な活用とは?

              有料記事

              Q低学年における ICT端末の効果的な活用とは?

              1人1台に整備されたICT端末。授業のなかで効果的に使えているでしょうか。今回は、比江嶋哲先生(宮崎県都城市立有水小学校)に、ICT端末を使うことそのものを目的とするのではなく、学びを深めたり、広げたりするために効果的に取り入れる方法を回答いただきました。

              詳しく読む

              お悩み相談室 新コーナー2025

              2025年6月5日
              「アイスは暑いほどおいしい?」/「雪は新しいエネルギー」 ―図やグラフと文章をつなぐ説明文学習―

                有料記事

                「アイスは暑いほどおいしい?」/「雪は新しいエネルギー」

                ―図やグラフと文章をつなぐ説明文学習―

                今回は本教材について、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、文章の構造と内容をシンプルに把握することからはじめ、資料と文章のつながりをスモールステップで精査・解釈することで、全員が参加できるような授業づくりをご提案いただきました。

                詳しく読む

                6年 アイスは暑いほどおいしい? 新教材 雪は新しいエネルギー

                2025年6月5日
                カテゴリー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • つくば授業参観
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。