
「帰り道」 -物語の「かかれ方」を捉え、転移する読む力を育てる-
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執筆者: 三浦 剛
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「帰り道」(光村図書 6年)の授業づくりを紹介します。本教材は、同じ出来事を通した二人の心のすれ違いが、それぞれの一人称視点で書かれている物語です。等身大の二人のやりとりに共感しながら、書きぶりのおもしろさを味わうことができます。
今回は三浦剛先生(東京都・町田市立鶴間小学校)に、物語の「かかれ方」に着目することで、他教材に転移させられる読みの力を育む授業づくりについて、ご提案いただきました。
「帰り道」は、6年生の「読むこと」領域における第一教材である。新年度を迎えて最初に出合う教材だからこそ、やる気に満ちあふれている子どもたちの思いに応えられるような授業をしたい。
最も重要視したいのは、物語のおもしろさを味わえる授業づくりをするということである。ただ、そのおもしろさのベクトルが「内容」にだけ向いてしまうと、内実の伴わない授業に陥ってしまう可能性がある。
そこで強調したいのが、形式面、つまり、物語の「かかれ方」に注目するという点である。物語のかかれ方に注目することによって、学びの実感や他教材へと転移する読みの力を育むことができる。「どうして作者はそのような描き方をしたのか」を考え、「その描き方による効果は何なのか」を追求することで、物語のおもしろさを、より深い次元で味わうことができるだろう。
以上のことから、本教材を通して、物語の内容面だけでなく、形式面も視野に入れながら読み味わう授業展開を考えていくことで、物語を読むことのおもしろさを味わえるような授業ができるようしていきたい。
8月号の「5分でわかるシリーズ」は、来栖称子先生(東京都・練馬区立開進第三小学校)に、国語の授業で子どもの思考を促すためには、どのような発問が考えられ、何を意識して行えばよいのかについて、ご提案いただきました。 今回は特に、展開部分で学びを深める焦点化発問に着目し、登場人物の心情や物語の構造に迫れるような、子ども主体の対話的な学びを促す発問例についてご執筆いただきました。
パロディ作品のよさは、知っているお話だからこそ安心して物語の世界に浸ることができること。同時に、知っているからこそ、その変わっている部分の面白さを感じられることでしょう。今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に疲れているときにちょっと元気をくれるお話を紹介いただきました。
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