
個別最適な学びをつくる前夜
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執筆者: 青木 伸生
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個別最適な学びは、子どもが自分の課題意識をもち、自分の学び方で課題を解決していくという学びのプロセスである。これは、「主体的・対話的で深い学び」と軸を同じにする考え方であり、子どもを主語にした学びの姿そのものであるといえる。
逆に言えば、1人でも学ぶことのできる主体性のある学び手を育てなければ、個別最適な学びは成立しない。何をどうすればよいのか分からない学び手は、自分の学びのスタイルをもてていない。学ぶ力を育てることが、学び手を育てることだ。
1人でも学ぶことのできる子どもを育てるには、1人で学ぶ経験を積むことが不可欠である。当然はじめから上手に学べるはずがない。失敗こそが学びである。自分でやってみて、うまくいかなくて、軌道修正する。その繰り返しが、個別に学べる子どもを育てるのである。
口で言うのは簡単だが、教師はこれができない。子どもに失敗させることができない、あるいは、失敗のさせ方が下手なのだ。なぜならば、これまでの授業は、子どもに失敗させないように行われてきたからである。
「子どもに失敗させない授業」は、子どもが失敗しそうになったら、教師が失敗する前に助けてやればよいから簡単である。教師は今までに無数の「転ばぬ先の杖」を子どもに与え続けてきた。これでは子どもは失敗するはずがないし、失敗を悪いことだと思い、「間違えたら恥ずかしい」と言って挙手しなくなる。失敗こそ学びであることが、分かっていない故の発言だ。この先、この子どもたちが大人になって、例えば仕事で失敗したら、その子はそれに耐えられるのだろうか。
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