コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • つくば授業参観
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • つくば授業参観
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    5分で分かる指導技術 「自分事の学び」を創り出す「教材との出会い」の演出 ~説明文編~

    ホーム / 5分で分かる指導技術 「自分事の学び」を創り出す「教材との出会い」の演出 ~説明文編~

    5分で分かる指導技術

    -説明文編-

    5分で分かる指導技術 「自分事の学び」を創り出す「教材との出会い」の演出 -説明文編-

    執筆者: 小泉 芳男

    |

    2023年10月26日

    今月の5分で分かるシリーズは、小泉芳男先生(広島県・広島市立袋町小学校)に、説明文における「自分事の学び」を作り出す「教材との出会い」の演出についてご提案いただきました。子どもが「『学び』と『自分』との接点」を見出す教材との出会いとは何か、4年生で扱う2教材での実践の具体をもとに、一緒に学び、考えていきましょう。

    目次

    1.「自分事」意識の重要性 2.「自分事の学び」を創り出す「教材との出会い」の演出 ―「題名の活用」― 2-1.アイデア1「子どもに評価を促す」 2-2.アイデア2「題名読み」 3.おわりに

    1.「自分事」意識の重要性

    令和3年1月に公表された中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」を受け、日本全国で「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が進められている。

    しかし、ともすれば目先の方法論にばかり目を奪われ、大事なことを見落としてはいないだろうか。「個別最適」も「協働的」も確かに大事であるが、そのような学びが実現するためには、まず何より子ども自身が「学びたい」と感じていることが大切である。子ども自身の「学びたい」「分かりたい」という思い― つまり、学びを「自分事」として捉える「自分事の学び」意識である。「自分事の学び」の姿を端的に示せば、子ども自らが学びの主体者になっている状態と言える。

    つまり、授業という場の共有に留まらず、自らの主体を「学び」へと傾けながら、学びに向かう姿である。そのような姿が実現すれば、必然的に学習は個別化、個性化し、子ども同士や教師との協働も効果を発揮していくだろう。

    鹿毛(2007)は、「切実な学び」という考えを示し、子どもが学ぶ対象と自分との接点を見出すことの重要性を以下のように指摘している(下線は稿者)。

    人はわざわざ教えられなくても、切実な気持ちを抱いたときには自然と学ぶものである。ただし、このような「切実な学び」は、学ぶ対象と「自分」との接点が見出されなければ生じない。(p.5)

    2.「自分事の学び」を創り出す「教材との出合い」の演出 -「題名の活用」-

    「自分事の学び」を創るためには、教材との出会いで、子どもが「『学び』と『自分』との接点」を見出す―つまり「問い」意識をもつことが重要である。

    説明文教材との出会いで「『学び』との接点」を見いだすために有効な方法として、「題名の活用」が挙げられる。ここでは、その授業アイデアの具体として、4年生の2教材を示す。

    2-1.アイデア1「子どもに評価を促す」

    教材名:「世界にほこる和紙」(光村/4年上)

    授業の冒頭で子どもたちに実際の和紙を配付し、「これ、何だと思う?」と問いかける。
    「特別な紙?」や、「何かの切れ端かなあ?」など、子どもたちの呟きが生まれる。「実はこの紙は『和紙』って言うんだよ。」と伝えると、「聞いたことある!」「知ってる!」という反応が返ってくるだろう。そこで、「どんなものに使われているか知っている?」と、「和紙」に関する子どもの知識を引き出していく。語ることで、子どもの中には自然と「和紙」との接点が生まれていく。

    一通り子どもの既有知識が表出したところで、「世界にほこる和紙」という題名を提示し、「この『和紙』って世界に誇れると思う?」と問いかけ、「とても誇れる」「まあまあ誇れる」「あまり誇れない」の3段階スケールを用いて評価を促す。評価後はその理由を語らせ、本文と出会わせる。本文を読んだ後は再度、同じスケールに今度は赤で評価させる。

    さて、本文を通して「和紙」への評価は変わるだろうか。
    おそらく、多くの子どもが和紙への評価を高めるのではないだろうか。理由を問えば、それぞれが着目した段落についての発言が出てくるだろう。本文と出会う前、出会った後の評価の変化から、「筆者のどんな述べ方が、自分たちに和紙をすごいと感じさせるのだろう。」といった問い意識が生まれ、その解決に向けた授業が動き出していくだろう。以下に、本時の板書例を示しておく。

    写真1「世界にほこる和紙」板書例

    2-2.アイデア2「題名読み」

    教材名:「ウナギのなぞを追って」(光村/4年下)

    「ウナギのなぞを追って」という題名を提示し、「『ウナギのなぞ』ってどんななぞだと思う?」と、子どもに問いかける。子どもたちからは、「なぜヌルヌルしているのか」「なぜ長いのか」「骨はあるのか」などの「なぞ」が出されるだろう。
    「ウナギのなぞ」への関心が高まった状態で本文に向かうことで、自分たちが予想した「なぞ」と教材で取り上げられている「なぞ」との違いが自然と話題になる。

    すると、「ウナギのなぞ」とは、ウナギの生態であり(1段落)、その研究の第一歩としての卵を見つける調査(3段落)について書かれた文章であることがスムーズに読み取れる。

    「なぞ」についての予想が教材との接点となり、「『ウナギのなぞ』って、どんななぞなのだろう」という「問い」意識をもって教材に向かうことが、文章の読み取りにも有効に働いていく。

    「ウナギのなぞを追った塚本さんについてどう思うか」と問えば、塚本さんの研究に対する情熱などが話題となり、インタビュー活動を使った要約指導につなげていくことも可能である。本時の板書例は以下の通りである。

    「ウナギのなぞを追って」板書例

    3.おわりに

    教材との出会いが、「とりあえず本文を読んで、初めて知ったことや疑問などの、初発の感想を書く」といった学習であれば、子どもが教材を読む必然性は生まれず、学びも「他人事」のままである。

    今回はそのような状況を打破し、「自分事の学び」を創り出すきっかけとなる、題名を活用した授業アイデアを示した。「自分事」は楽しい。「他人事」はつまらない。だからこそ、子どもにとっての「自分事の学び」を実現することが大事である。ぜひ我々教師が「自分事」として考えていきたい。

    〔引用・参考文献〕

    鹿毛雅治(2007)『子どもの姿に学ぶ教師「学ぶ意欲」と「教育的瞬間」』教育出版

    小泉 芳男(こいずみ・よしお)

    広島県・広島市立袋町小学校

    全国国語授業研究会監事/中国・国語教育探究の会事務局/「子どもの論理」で創る国語授業研究会理事/全国大学国語教育学会会員

    ← 戻る

    おすすめ記事

    5分でわかる「楽しい!」授業の作り方 -「子ども主語」の国語授業をつくろう!-

      5分でわかる「楽しい!」授業のつくり方

      -「子ども主語」の国語授業をつくろう!-

      5月号の「5分でわかるシリーズ」は、小西敦司先生(大阪府・摂津市立三宅柳田小学校)に、子どもたちが「楽しい」「おもしろい!」と思える活動を学習内容に取り上げたり、自分たちで学習を調整できるよう学びの選択肢を広げたりすることで、「子ども主語」となる国語授業のつくり方についてご提案いただきました。についてご提案いただきました。

      詳しく読む

      5分で分かるシリーズ 指導技術

      2025年5月22日
      『にじいろのさかな』ー友達のことを思い、誰にでも優しくしようと思う1冊

        『にじいろのさかな』

        ー友達のことを思い、誰にでも優しくしようと思う1冊

        海の中のお魚の話といえば「スイミー」がよく知られていますが、今回は、同じ谷川俊太郎さんが訳した「にじいろのさかなシリーズ」の1冊を、比江嶋哲先生(宮崎県都城市立有水小学校)に紹介いただきました。幸せになるために「にじうお」がとった行動、子どもたちはどのように受け止めるのでしょうか。

        詳しく読む

        えほんの扉 新コーナー2025

        2025年5月22日
        たんぽぽ

          有料記事

          「たんぽぽ」

          -国語科の学びと子どもの意欲のバランスを意識した授業づくり-

          本教材「たんぽぽ」について、後藤竜也先生(東京都・調布市立八雲台小学校)に、子どもたちが楽しいと思う、たんぽぽについての内容を大切にしながらも、時間や順序に関する書かれ方に気づけるよう、たんぽぽの特徴への関心から考えが広がっていくようにする、授業づくりについてご提案いただきました。

          詳しく読む

          2年 たんぽぽ 明日から実践!先取り授業

          2025年5月15日
          「インターネットは冒険だ」の授業づくり

            有料記事

            「インターネットは冒険だ」の授業づくり

            今回は中野裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)に、子どもたちが本教材を読んだとき、どのように感じ、考えるのかを想定した教材研究を行い、自分なりの考えで文章の構造を捉えられるようにするための、ファシリテートの方法についてご提案いただきました。

            詳しく読む

            5年 インターネットは冒険だ 新教材

            2025年5月15日
             Q 「話すこと・聞くこと」の学習評価のポイントは(中学校)?

              有料記事

              Q 「話すこと・聞くこと」の学習評価のポイントは(中学校)?

              作文やノート、ワークシートなどに文字言語として表すもので評価する「書くこと」や「読むこと」とちがって、音声言語を対象とする「話すこと・聞くこと」は評価の方法やタイミングに悩むところです。 今回は、「話すこと・聞くこと」の評価を、教師にとって現実的で、生徒にとってわかりやすいものとするためにはどのように考えたらよいのか、田中元康先生(高知大学教育学部附属小学校)に回答いただきました。

              詳しく読む

              お悩み相談室 新コーナー2025 評価 話すこと・聞くこと

              2025年5月15日
              「紙ひこうき、きみへ」 -作品世界を読み描いて交流しよう-

                有料記事

                「紙ひこうき、きみへ」

                -作品世界を読み描いて交流しよう-

                本教材「紙ひこうき、きみへ」は、しまりすのキリリが経験する、旅を楽しむみけりすミークとの出会いと別れ、変わりゆくことを受け入れたどこか達観した彼の言動について、キリリの気持ちを想像しながら本文を読むことを通して、読者も心揺さぶられる物語となっています。 今回は山本真司先生(南山大学附属小学校)に、作品世界について想像し、自分なりの解釈を形成できるよう、他者との交流を通して、場面ごとの精査・解釈を共有し深める授業づくりをご提案いただきました。

                詳しく読む

                3年 新教材 紙ひこうき、きみへ

                2025年5月8日
                カテゴリー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • つくば授業参観
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。