コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
  • 【便利な使い方】
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    • 【便利な使い方】
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    単元を通して継続したい「問い」の意識 ~2年生「お手紙」「どうぶつ園のじゅうい」の実践から~

    ホーム / 単元を通して継続したい「問い」の意識 ~2年生「お手紙」「どうぶつ園のじゅうい」の実践から~

    単元を通して継続したい「問い」の意識

    -2年・「お手紙」「どうぶつ園のじゅうい」の実践から-

    単元を通して継続したい「問い」の意識 -2年・「お手紙」「どうぶつ園のじゅうい」の実践から-

    執筆者: 佐藤 亜耶

    |

    2024年1月25日

    今回の5分でわかるシリーズは、子どもたちに単元を通して継続して意識することのできる問いの工夫について、佐藤亜耶先生(福島県・白河市立白河第二小学校)に提案していただきます。叙述に基づいて、子どもたち自身が問いの根拠を見つけ、考えることは国語の学習において大切なことです。2年生の「お手紙」「どうぶつ園のじゅうい」の教材を例に、授業においての「問い」づくりを一緒に考えていきましょう。

    目次

    1.自分事の「問い」を生む教師の発問とは 2.授業アイデア 2-1.2年生「お手紙」の実践 2-2.2年生「どうぶつ園のじゅうい」の実践 3.まとめ

    1.自分事の「問い」を生む教師の発問とは

    「○○って何だろう」 「どうして○○なのかな」 授業開始とともに意欲的に考え始める子どもたち……。しかし、授業終盤になるにつれて考えを書いていた手が止まり、発言が減っていく。私は、何度もこのような経験をしてきた。どうしたら、単元を通して、子どもたちの問いの意識を継続させることができるのだろうか。

    「問いの意識」をもたせるためには、子どもたちが「知りたい」「考えたい」と思える問いを立てるということが重要である。それは、問いが学びの原動力となるからだ。そのために私が心掛けているのは、子どもたちの疑問を中心に問いを立てること、そして問いの意識を継続し、立ち返るために子どもたちの思考を揺さぶる発問を単元に入れ込んでいくことである。

    2.授業アイデア

    私が、低学年に国語を教える上で大切にしていることは、叙述に基づいた読み方を学習することである。「どこに書いてある?」「証拠の文は?」と問いかけたときに、子どもたちが自分で根拠を見つけ伝えられるような力を付けたいと思っている。その力を身に付けさせながら、問いの意識を継続させるために、以下の流れを意識している。

    A) 教師がこれからの問いにつながりそうな視点を与え、初発の感想を書かせること
    B) 初発の感想から、学習を進める中で子どもたちから出てきた問いを生かすこと
    C) 固まってきた子どもたちの考えを揺さぶる発問をすること

    ここでは、2つの実践を紹介する。

    2-1.2年生「お手紙」の実践

    A)「かえるくんとがまくん、どちらが好きかな?」

    初発の感想では、登場人物であるかえるくんとがまくん、2人のどちらが好きかを考えさせた。好きな理由を考えさせることによって、必然的に登場人物がどんな行動をしているか、どんな人物なのかということを叙述から考えることになる。
    また、単元の最後に好きな登場人物に手紙を書くという言語活動を取り入れたため、初読と学習後の人物への捉えの変化を見取ることができた。

    B),C)「どうしてかたつむりくんにお手紙を届けてもらうように頼んだのかな? 
    それは結果としてよかったのかな?」

    かえるくんが急いでお手紙を書く場面。ここで、お手紙を届けてほしいと頼んだ相手はかたつむりくん。ある男の子が、「どうしてかたつむりくんに頼んだのかな」とつぶやいた。それをきっかけに、「なんで~!」「かたつむりくん、遅いじゃん」と意見する子どもたち。はじめの段階で、「かえるくんが直接渡した方がよい」と思う子どもが5名、残り24名が「かたつむりくんに渡した方がよい」と考えていた。
    話し合いの中で、前者はかたつむりくんの「足の遅さ」について言及する意見が多くあった。そこで、「かたつむりくんに頼んだことは、よかったのかな?」と問いかけた。すると、後者の「かえるくんが直接渡したら、お手紙を待つ時間がなくなって、結局、お手紙を待つ時間は楽しみではなくなってしまう」「ポストに届くからお手紙っぽい」などの意見に納得する様子も見られた。最後の場面とつなげ、「この後4日間、2人は仲よく待てたから、さらに仲よしになれたと思う」とかたつむりくんのおかげで2人の関係もさらによくなったと考える意見も挙がった。

    発問に対する具体的想像「2人は、どんな4日間を過ごしたのかな?」

    最後に、がまくんとかえるくんは、一緒にお手紙を待っていた4日間をどう過ごしたのかを話し合った。かえるくんから手紙が届くことを知り、一場面とは一変して手紙を待つ時間が楽しみになったがまくんの様子から、吹き出し(かえるくんとがまくんの気持ちを、ノートに貼った挿絵に書き込む)の内容もポジティブに変化した。
    「絶対来るから大丈夫」「ゆっくり遊びながら待とうよ」など、待つ余裕をもてるような会話をしている子どもが多く見られた。

    資料1 子どもが書いた吹き出し

    手紙を待つがまくんとかえるくん。はじめ、がまくんはネガティブ(左)だが、
    手紙が来ることを知り、ポジティブに変化している(右)。

    2-2.2年生「どうぶつ園のじゅうい」の実践

    A)「じゅういさんの仕事で驚いたことや初めて知ったことはあったかな?」

    初発の感想を書くときの視点を与えることにより、獣医さんの仕事内容について目を向けることとなる。また、それぞれの仕事についてどんな出来事が起こったのかの大体についての理解を見取ることができた。「にほんざるは、薬にすぐに気付いていてかしこい」「日記を書いている理由は違うけれど、自分たちと同じだった」など、仕事について自分の考えを書くことができていた。中でも、にほんざるについて「大変そう」との考えが多く書いてあった。

    資料2 初発の感想を書いた子どものノート

    「薬を一度で飲んでくれなかった」「何度も試さなければならなかった」などの理由 から、大変な仕事は「にほんざるに薬を飲ませる仕事」との考えが多かった。

    B)「じゅういさんの仕事の中で、一番大変な仕事は何かな?」

    「大変そう」との感想が多くあがったため、「じゅういさんの一番大変な仕事は?」と問いかけた。大変な仕事を確かめるためには、仕事はいくつあるのかを考え、それぞれの段落に書かれていることを読み取り、大変さを比べる必要性が出てくる。比較して読むことで、1段落と9段落は仕事の内容は書かれていないことや、2~8段落にはそれぞれに時を表す言葉が使われているということにも目を向けることができた。
    クラスの大変な仕事ランキングでは、1位にほんざる、2位ワラビー、3位ペンギンという結果となった。読み進めていくうちに、「命の危険と緊急性があるから、ペンギンが1位なのでは?」という考えが浸透した。

    資料3 大変な仕事ランキング

    C)「じゅういさんが一番大変な仕事は、ペンギンの仕事?」

    こう問いかけたことで、もう一度教科書を読み直す子どもたち。「1日の仕事を、じゅういさんになりきってやってみたら分かるかも」と、物語文で気持ちを考えるときによく使う「動作化」を活用して確かめることとなった。
    すると、「朝の見回り」の段落で、「先生、見回りって、動物園の中全部するの?」「動物園、広いよ」「あ、だから自転車を使うんじゃない?」「これ、毎日するって!」「え、なんで分かるの?」「だって、『毎日、おはようと言いながら……』って書いてあるよ」「えー!」「じゃあ1番大変なの、見回りかも」と考えの変容が見られた。「ほかにも、日記とかお風呂も毎日だ」と、毎日する仕事とその日だけする仕事を分けて考えることで、獣医さんにとって一番大変な仕事を再考することができた。

    資料4 子どものノート(一番大変な仕事とその理由)
    資料5 大変な仕事ランキングの変化

    初発の感想から、深く読み進めていくことで、どんどん変化していく考え。
    最終的に、見回りが一番大変な仕事と考える子どもが一番多くなった。

    3.まとめ

    「問いの意識」をもたせることで、子どもたちの思考が一気に動き出す。
    子どもたちの初発の感想やつぶやきを大切にしながら、 気づけなかった部分については教師がそれを引き出す 発問をすることによって、一緒に授業を創っていきたい。

    〔引用・参考文献〕

    白坂洋一(2021)『子どもの思考が動き出す 国語授業4つの発問』東洋館出版社

    佐藤 亜耶(さとう・あや)

    福島県・白河市立白河第二小学校

    ← 戻る

    おすすめ記事

    国語科授業における発問づくり  ―3つの視点から問う―

      有料記事

      国語科授業における発問づくり

      ―3つの視点から問う―

      発問は、教師の「教える」と子どもの「学ぶ」を合致させる授業展開の要です。 発問をどのようにつくっていくか。 これまで、それぞれの経験や感覚に依るところも多かったといえます。 今回は、物語を例に、発問づくりに焦点を当てて、どこを、どのように発問するかについて、一緒に考えていきましょう。 そこで、本稿では、「時計の時間と心の時間」(光村図書・6年)を例に、問いを立てる場面で大事にしたいポイントを紹介します。その上で、決まった問いで、どのような読み合いが展開されたのかを紹介します。

      詳しく読む

      国語探究つくばゼミ 筑波大学附属小学校

      2025年10月2日
      ワークショップ(6年・説明文)「津田梅子―未来をきりひらく 「人」への思い」

        有料記事

        ワークショップ(6年・説明文)「津田梅子―未来をきりひらく 「人」への思い」

        提案:伝記を読むことと学びの選択 筑波大学附属小学校 迎有果

        詳しく読む

        2025年全国国語授業研究大会 6年 津田梅子―未来をきりひらく 「人」への思い

        2025年10月2日
        ワークショップ(1年・説明文)「いろいろなふね」

          有料記事

          ワークショップ(1年・説明文)「いろいろなふね」

          提案:「比べる」ことで想像を広げ、主体性を高める カリタス小学校 安達真理子

          詳しく読む

          1年 2025年全国国語授業研究大会 いろいろなふね

          2025年10月2日
          ワークショップ(5年・文学)「たずねびと」

            有料記事

            ワークショップ(5年・文学)「たずねびと」

            提案:問いを取捨選択する力を育てる 東京都・江東区立数矢小学校 山本純平

            詳しく読む

            2025年全国国語授業研究大会 5年 たずねびと

            2025年10月2日
              ワークショップ(3年・説明文)「せっちゃくざいの今と昔」

              有料記事

              ワークショップ(3年・説明文)「せっちゃくざいの今と昔」

              提案:子ども主体の学び 言葉にこだわる子へ 大阪府・大阪市立堀川小学校 流田賢一

              詳しく読む

              2025年全国国語授業研究大会 3年 せっちゃくざいの今と昔

              2025年10月2日
              第26回全国国語授業研究大会レポート

                第26回 全国国語授業研究大会レポート

                2025年8月6日に開催された「第26回 全国国語授業研究大会」。全国から700名を超える先生方にご参加いただき、公開授業や協議会をもとに国語の学びにおいて大切にしたいことや、普段の授業づくりの悩みや課題を語り合い、ワークショップを含め、共に学びを深める1日となりました。 このたび、その様子を有料会員限定レポートとして公開します。公開授業+協議会のレポート2本に加え、ワークショップ全20本のレポートも随時お届けしてまいります。参加された方には振り返りの機会として、参加できなかった方には当日の雰囲気を少しでも味わっていただけるようにまとめました。 記事を通じて大会の熱気を感じていただき、次回こそ「ぜひ参加したい」と思っていただければ幸いです。国語授業づくりの仲間として、ともに歩んでいきましょう。 公開授業 + 協議会① ※準備中 公開授業 + 協議会② ※準備中 ワークショップ① 【10/2更新】 ワークショップ② 【10/2更新】

                詳しく読む

                2025年全国国語授業研究大会

                2025年10月2日
                コーナー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                • 【便利な使い方】
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。