
「ぼくのブック・ウーマン」 -違いを愉しむ国語授業-
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執筆者: 久住翔子
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単元名:感じたこと・考えたことを物語に表現しよう
教材:「ぼくのブック・ウーマン」(光村図書・6年)
今回は久住翔子先生(新潟大学附属長岡小学校)に、本教材の挿絵や時代背景への着目を通して想像力を広げ、自分の考えや価値観と結び付け、物語の続きを書く創作活動を取り入れた授業づくりをご提案いただきました。
自らの創作した作品を共有・対話する中で、他者の異なる視点や表現を受け入れ、その違いを愉しむ姿勢を育むことができます。
目次
多様な現代社会では、価値観・文化・背景の異なる人々が共に生きており、そのような社会においては、多様性を尊重する姿勢がますます求められている。 多様性を尊重できる 子どもの姿とは、「違いを愉しむ姿」であると考える。自分とは異なる考え方や価値観にふれたとき、それを否定するのではなく、受け入れ、そのよさに気づこうとする姿勢である。
しかし、その前提として大切なのは、一人ひとりが自分の思いや考えを表現できることである。その手立てとして、創作活動は非常に有効である。
今回は、物語の続きを書いたり、物語をリライトしたりする創作活動の例を紹介する。創作活動を通して思いを表現することで、自分自身の価値観にも気づき、さらに作品を読み合い、感想を伝え合ったり対話をしたりすることで、他者との違いを愉しむことへとつながっていくだろう。
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