コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • つくば授業参観
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • つくば授業参観
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    5分で分かる指導技術|形式的な学習形態ではない「ペア対話」のスキル

    ホーム / 5分で分かる指導技術|形式的な学習形態ではない「ペア対話」のスキル

    5分で分かる指導技術|形式的な学習形態ではない「ペア対話」のスキル

    執筆者: 大江 雅之

    |

    2023年5月25日

    今月の「5分で分かるシリーズ」は、形式的な学習形態ではない「ペア対話」のスキルについて学びます。話し合いの場面で「とりあえずペア対話」になってしまう、ペア対話での話し合いが活発にならないなど、悩む先生方も多いのではないでしょうか。大江雅之先生(八戸市立中居林小学校教頭)には、ペア対話の基本から、効果的な取り入れ方など、国語授業に欠かせない「生きたペア対話」を目指すコツについてご紹介いただきました。

    1.とりあえずペア対話?

    「とりあえずビール!」という居酒屋でのお決まりの発声がありますよね。それと同様に、授業の中で「とりあえずペア対話!」という風潮が見られないでしょうか。授業の中での「ペア対話」は、かなり高い頻度で取り入れられるようになってきました。しかし、ただペアでの話し合いを取り入れ、形式的な学習形態のみに陥っている場合も多いように思われます。そこで今回は、「ペア対話」をテーマに、形式的な学習形態ではない「生きたペア対話」について考えてみたいと思います。

    2.ペア対話を考える

    2-1.座席の並べ方

    ペア対話での座席のパターンは2通りです。隣同士で考えや意見を交流させる場合は、机は動かさず椅子を逆の「ハ」の字にして体を向き合わせ話し合わせます。気軽に、1時間に1回は、1日に何回かは実施したいものです。隣同士で考えや意見をまとめる場合は、机を向かい合わせて話し合わせます。ペアで思考を働かせ、何かを生み出さなければならないという学習の特別感が生まれます。

    2-2.ルールをつくろう

    ペア対話を指示すると子どもたちがさっと動き出し、粛々と話し合いを進めていく、鍛えられた学級を目にします。
    ただ、それは鍛えられた学級であって、一朝一夕には辿り着けない領域です。ペア対話の前に大切なことは、一人ひとりに自分の考えや意見をもたせる時間をとることです。その時間がなくペア対話に突入することは、動き出せないペアをつくってしまう要因になります。

    実際のペア対話を進める際に、子どもたちに意識させるルールは次の4つです。

    2-2-1.①二人とも話そう

    ペア対話ですから、どちらか一方のみが話すことはよくないことを伝えます。だんまり時間をつくらないように、協力して話し合い続けることを前提にします。ただ、だんまり時間をつくらないことは、大人同士でもとても難しいことです。ですから、難しい事に取り組んでいることもきちんと伝えます。だんまり時間をつくらないことができたら、大いに認めるようにします。

    2-2-2.②おしゃべりから話型に 話型からおしゃべりに

    低学年では、2人のおしゃべりからスタートさせます。テーマに沿ったおしゃべりが十分にできるようになったら話型を取り入れていきます。高学年では、話型を活用した話し合いを行います。話し合いが停滞し始めたら、テーマに沿った話型にとらわれないおしゃべりをさせるようにします。話型とおしゃべりを行き来するペア対話を目指します。大切なことは、だんまり時間をつくらないように協力し合うことです。

    例:「わたしは□□だと思います。そのわけ (理由)は・・・・・・だからです」という話型

    2-2-3.③終わったらさらっと評価

    ペア対話が終わったら、互いに今の時間がどうだったかを一言で評価させます。さらっとした短い時間で構いません。「交流」や「考えの集約」が目的ではありますが、同時にペアでの話し合いのスキル向上も目指しているはずです。この「さらっと評価」の積み重ねが、ペア対話の上達につながっていきます。

    2-2-4.④よい考えや意見は全体へ

    ペア対話後は、さらに多くの人数での学習場面に移行していきます。ペア対話で出会えたよい考えや意見は、学級全体に伝えるようにさせます。ペアの相手は、出会えたよい考えや意見を学級全体につなげる役割を担っていることを意識させます。教師は、ペアから学級全体につなげてくれたことを大いに褒めるようにします。

    ルールのほかにも大切な事項があります。それは、教師がペア対話の内容を「見取る」ことです。ペア対話の内容を何かしらの表現物に表す場合は、把握することが可能ですが、表現物に表さない場合がペア対話の大半だと思います。そして、授業はペア対話で終わらずさらに多くの人数での学習に発展していくことも事実です。つまり、ペア対話の内容を把握していることが次の学習活動のコーディネートに大きく作用することになります。

    そうであるのに、ペア対話を指示した後、「見取る」ことせずに教師が次の学習活動に思いを馳せている授業を見かけます。アンテナをはり、どのような話し合いがなされているかを見取る努力をします。机間巡視をしながら、つぶやきがアンテナに引っかかってくるように集中する時間になります。次の学習活動に思いを馳せている間に、つぶやきはつぶやきのままで終わってしまうことも少なくないのです。

    2-3.こんなときにペア対話

    では、どんな時にペア対話を行えばよいのでしょう。なんでもかんでも「とりあえずペア対話!」では、何を話し合ったらよいのか分からずに空中分解することになります。ペア対話が効果的な場合について言及したいと思います。

    2-3-1.主要な発問について考えさせる場合

    授業の柱となる、主要な発問について考えさせる場合は、ペア対話が有効に作用します。この場合は、ペア対話の前に自分の考えをノートに書かせるようにするとよいでしょう。できれば、考えの理由や根拠も書かせます。理由や根拠が明確になっていると、話し合いの内容が深まります。

    また、主要な発問が次のどの課題に属するのかを教師が捉えていることも大切です。

    • 多様な考えを紹介し合える課題
    • 考えを整理・分類し合う必要のある課題
    • 本文の中に根拠を見つける必要のある課題

    これらの捉えができていれば、ペア対話がその後の学習活動に有効に働く可能性が高いと考えられます。

    2-3-2.子どものつぶやきがほしい場合

    子どもの考えを知って展開に生かしたいとき、授業展開の突破口が必要なときなど、純粋な子どものつぶやきがほしい場合があります。その際は、逡巡せずに迷わずペア対話を導入します。ペアの友達に話しているつぶやきを拾って、その後の展開へとつなげていきます。一連の流れのアクセントにもなります。

    2-3-3.自分の考えを明確にさせたい場合

    ペアによる対話には、相手に向かって話すことで自分の考えを明確にする作用があります。子どもが「自分の考えを確かめたい」という気持ちをどのような段階でもっているのかが大切ですが、おおよそ次の段階に集約されます。

    • 自分の考えはもてたので、誰かと確かめたい
    • 自分の考えがまとまらなかったので、誰かに相談したい
    • 自分の考えがもてないので、誰かから手がかりがほしい

    話し合いが必要だと子ども自らが感じたときに、ペア対話が成立します。教師には、子どもの考えのもち方や、子どもの心理状況を感得できるアンテナが必要になります。

    3.ペア対話のアイデア

    筆談でペア対話をしよう
    高学年向けのペア対話です。前述の「主要な発問について考えさせる場合」の取り組みです。いつもは本稿のペア対話のルールに沿って対話を行い、自分の考えを明確にしていきますが、機会を見て筆談で考えを交流していきます。

    資料 板書例
    1. ノートに記号(矢印や「?」「!」)を用いながら、考えを相互に記録し合う
    2. 最終的に個々の考えをノートにまとめる
    3. 筆談によるペア対話がどうだったかを、前述の「終わったらさらっと評価」のように評価し合う

    非日常のペア対話になるため、子どもたちは意欲的に活動に取り組みます。日頃のペア対話がどのくらいのレベルで行われているかが可視化されるため、定期的に行うことで活動の見直しや改善につなげることができます。

    4.まとめ

    「ペア対話」は、授業におけるメインではないかもしれません。しかし、メインへと繋ぐ重要な役割を担っています。「とりあえずペア対話!」と言うような形式的な学習形態ではない「生きたペア対話」を、目の前の子どもたちとともに創造していきましょう。

    大江 雅之(おおえ・まさゆき)

    八戸市立中居林小学校教頭

    全国国語授業研究会顧問/国語「夢」塾

    ← 戻る

    おすすめ記事

    俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

      有料記事

      俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

      今回は比江嶋哲先生(宮崎県・都城市立有水小学校)に、「構成」「付けたい力」「筆者の主張」の3点を意識した発問を行い、文章の構造や説明の工夫といった全体のつながりを意識できるようにすることで、俯瞰的に説明文を読む力が身に付く授業づくりをご提案いただきました。

      詳しく読む

      2年 どうぶつ園のじゅうい 明日から実践!先取り授業

      2025年8月21日
        Q主体的な読み手を育てるには?

        有料記事

        Q主体的な読み手を育てるには?

        子ども自身が夢中になって読み、叙述をもとに語ったり、新たな読書生活に拓いていく姿。そんな「自ら読む子ども」に育つために、教師はどのような手立てを考えればよいのでしょうか。今回は、迎有果先生(筑波大学附属小学校)に、主体的な読み手を育てる活動を紹介いただきました。

        詳しく読む

        お悩み相談室 新コーナー2025

        2025年8月21日
        青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』サブスク会員限定特典のご案内

          有料記事

          青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』

          サブスク会員限定特典のご案内

          新刊刊行記念!サブスク会員限定特典 このたび、青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つ フレームリーディングの国語授業』の刊行を記念して、サブスクリプション会員限定の10%OFFクーポンをご用意しました。

          詳しく読む

          2025年8月20日
          「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

            有料記事

            「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

            本教材「友情のかべ新聞」は、対立していた東君と西君が、失敗を隠そうとする中でお互いを理解し、友情を深めていく物語です。2人の変化を観察・推理する、いわゆる探偵視点の語り手である「ぼく」も、クラスや人間関係に関心をもつように変容しています。 今回は山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校)に、本教材の授業づくりを行うに当たって、「何が、どうして、どのように変化したのか」叙述から丁寧に整理をする教材研究の方法をご提案いただきました。子どもの「なぜ?」を引き出し、なぞについて整理し、読み進めたくなる意欲を生む仕掛けが見いだせることでしょう。

            詳しく読む

            4年 友情のかべ新聞 新教材

            2025年8月14日
            「ぼくのブック・ウーマン」 -違いを愉しむ国語授業-

              有料記事

              「ぼくのブック・ウーマン」

              -違いを愉しむ国語授業-

              今回は久住翔子先生(新潟大学附属長岡小学校)に、本教材の挿絵や時代背景への着目を通して想像力を広げ、自分の考えや価値観と結び付け、物語の続きを書く創作活動を取り入れた授業づくりをご提案いただきました。 自らの創作した作品を共有・対話する中で、他者の異なる視点や表現を受け入れ、その違いを愉しむ姿勢を育むことができます。

              詳しく読む

              6年 ぼくのブック・ウーマン 新教材

              2025年8月14日
              スワンレイクのほとりで ―見方・考え方を育み、読む力をつける授業づくりー

                有料記事

                スワンレイクのほとりで

                ―見方・考え方を育み、読む力をつける授業づくりー

                今回は小島美和先生(東京都・杉並区立桃井第五小学校)に、場面分けや「描写」と「説明」の違いに注目することで、「歌」の気持ちを読み取りやすくする授業づくりについてご提案いただきました。自身の経験と結び付けながら登場人物の変容を考えることで、様々なものの見方・考え方に気づくことができる工夫となっています。

                詳しく読む

                4年 スワンレイクのほとりで 新教材

                2025年8月7日
                コーナー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • つくば授業参観
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。