
説明文におけるリフレクション型国語科授業の展開 -「時計の時間と心の時間」(光村図書・6年)を例に-
|
執筆者: 白坂 洋一
|
これまでの連載では、主に物語文を取り上げ、リフレクション型国語科授業の具体を紹介してきました。今回は、説明文を取り上げます。説明文で問いをつくるのは難しいと言われます。それは、テキストが論理で組み立てられているからです。
リフレクション型国語科授業の授業原理は、「問いを学習者である子どもが決める」ことです。そのため、説明文においても、この問いを立てる授業場面が、1つの要所になるといえるでしょう。
では、説明文で問いを立てる際のポイントはどこにあるのでしょうか。
それは説明文の場合、問いを「筆者」に向けて立てるところにあります。説明文の内容も、述べ方も、主張も、それを束ねるのが筆者です。筆者に向けて問いを立てていくことで、読むことが機能するといえます。
そこで、本稿では、「時計の時間と心の時間」(光村図書・6年)を例に、問いを立てる場面で大事にしたいポイントを紹介します。その上で、決まった問いで、どのような読み合いが展開されたのかを紹介します。
有料記事
教材「ことなる見方」では、同じ物事でも異なる捉え方があるということを、実際の図形の例示によって、体験的に、わかりやすく示されています。そのため、続く「言葉と事実」の学習では、言葉の受け取り方においても同じであるという主張が理解しやすく、事例やその順序といった説明の工夫について追究したくなるでしょう。 今回は小崎景綱先生(埼玉県・さいたま市立新開小学校)に、本文の事例について、身近にある類例に置き換えたり、順番の入れ替えが可能か検討したりする活動を行うことで、説明文への自分なりの興味・関心がもてるような、授業提案をいただきました。
有料記事
国語の授業づくりを勉強し、実践を続けると、子どもたちに言葉の力が付いてきたことを実感し、嬉しくなったことがあるのではないでしょうか。でも、そのとき育った言葉の力は、学年が変わっても、担任が替わっても、同じように伸ばしてあげる必要があります。学校の先生を巻き込んで、国語授業づくりを楽しんでいきましょう。
有料記事
本教材「せっちゃくざいの今と昔」は、本文の中から、伝えたいことを要約し、しょうかいすることが学習のめあてとなっています。 今回は藤平剛士先生(神奈川県・相模女子大学小学部)に、つまづきがちな「要約を書く」ことについて、「要点」「要約」「要旨」について整理することで、「要約の書き方」の基本型を提示していただき、実際の授業展開においてどのように指導をすればよいのかまで、提案いただきました。
有料記事
小泉芳男先生(広島県・広島市立袋町小学校)に、子どもたちが学びを自分事として捉え、自立した学びの構えが獲得できていく授業づくりについて、ご提案をいただきました。問いを自分たちで考え、問いたいことを共有、吟味していくことで、教材と自分との接点が見いだせてゆくことが取り上げられます。
有料記事
1人1台に整備されたICT端末。授業のなかで効果的に使えているでしょうか。今回は、比江嶋哲先生(宮崎県都城市立有水小学校)に、ICT端末を使うことそのものを目的とするのではなく、学びを深めたり、広げたりするために効果的に取り入れる方法を回答いただきました。
有料記事
今回は本教材について、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、文章の構造と内容をシンプルに把握することからはじめ、資料と文章のつながりをスモールステップで精査・解釈することで、全員が参加できるような授業づくりをご提案いただきました。
6年 アイスは暑いほどおいしい? 新教材 雪は新しいエネルギー