コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
  • 【便利な使い方】
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    • 【便利な使い方】
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    5分でわかる まちがいから学ぶ!言語感覚を育てる語句・語彙の学習アイデア

    ホーム / 5分でわかる まちがいから学ぶ!言語感覚を育てる語句・語彙の学習アイデア

    5分でわかる

    まちがいから学ぶ! 言語感覚を育てる語句・語彙の学習アイデア

    5分でわかる まちがいから学ぶ! 言語感覚を育てる語句・語彙の学習アイデア

    執筆者: 古沢 由紀

    |

    2025年4月24日

    4月号の「5分でわかるシリーズ」は、古沢由紀先生(大阪府・大阪市立柏里小学校)に、語と語のつながりやニュアンスの差異に気づける言語感覚を育む、クイズ形式で楽しく行える語句・語彙学習のアイデアをご提案いただきました。

    目次

    1. 語句・語彙学習における課題 2. 「読む力を付ける」指導とは 3. 実践編「どれがホント!? まちがいことばクイズ」―Kahoot!で語句の“違和感”を楽しむ-

    1. 語句・語彙学習における課題

    単元の冒頭で行う新出語句の学習では、語の意味を調べることに重点が置かれがちである。そのため、学習者は辞書の内容をただ書き写すだけで終わってしまい、語の多様な用法や語と語との関係にまで意識が向かないことも少なくない。

    学習者が新しい語句に出合い、その意味を自ら調べる中で、言葉のおもしろさや奥深さに気づくことが大切である。そうした体験を通して、ことばに関心をもち、言語感覚を育んでいくことが求められる。

    2. 「読む力を付ける」指導とは

    語句・語彙指導には、以下のようなねらいがある。

    • ・語句の量を増やすこと
    • ・語句の意味を理解し、深めること
    • ・語句を正しく、有効に使えるようにすること
    • ・語句に関する知識を豊かにすること

    これらを踏まえると、語の知識をただ蓄積するだけでなく、「語への感度を高めること」や「語と語のネットワークをつくること」といった言語感覚を育てる視点が、より重要となる。

    中村和弘(2024)は、「言葉を意識することで、子どもたちの中に発見が生まれる。その発見や気づきが外側にあった言葉を内側に浸透させる」と述べたうえで、「子ども自身が『言葉のアンテナ』を高くする」ことが語彙学習の基盤であると主張する。
    身の回りの語に対して、「この言葉には他にどのような使い方があるのだろうか?」「この使い方は適切だろうか?」と問いをもつことは、語の使い方や文脈への感度を高め、言葉のつながりに気づくきっかけとなる。こうした発見や気づきの経験を積み重ねていく中で、語を自らの表現として活用できる力が徐々に身についていく。

    新たに出合った語句を単なる知識として習得するだけでなく、人と人とのコミュニケーションの中で、より適切なことばを選び、思考し、表現していく力を育むことが、これからの語句・語彙指導においてより重視されるべき視点である。

    • ・語句・語彙指導では、意味理解だけでなく語と語のつながりや語への感度を育てることが重要
    • ・知識の習得にとどまらず、適切な語を選んで思考・表現する力の育成がこれからの語彙指導に求められる

    3. 実践編「どれがホント!? まちがいことばクイズ」―Kahoot!で語句の“違和感”を楽しむ-

    この実践では、あえて間違った語の使い方(=誤用)を考える活動を通して、語のもつ意味や正しい用法、語感への気づきを深めることをねらいとしている。語を正しく使うだけでなく、「どんな使い方が不自然か」「なぜその語では違和感があるのか」といった視点をもたせることで、語句の意味や使い方を吟味し思考することができる。このような気づきを日常的にもつことで、語句や語彙への関心や感性を高め、学習の言語能力を支える土台になる。

    授業では単に語句の意味を調べるだけでなく、学習者自身が「誤用クイズ(まちがいことばクイズ)」を作成する。クイズづくりをする中で、誤用の文例をもとに、さまざまな言い回しや表現の仕方に目を向けることができる。

    例えば、「感謝」という語を「先生に感謝をあげた」という文にすると不自然さを感じる。「感謝」は気持ちを表す語なので「あげる」のは誤った用法であると気づく。このように、語のつながりにおける“ひっかかり”に気づくことで、語に対する感性が養われるだろう。

    • 【ねらい】
    • ・誤用を通して、語のもつ語感に合った使い方を実感的に学ぶことができる
    • ・誤用を考えるという活動は、語の意味を深く理解し思考するきっかけになる
    • ・自分の誤用や他者の誤用と向き合うことで、語句への感度が養われる

    【活動の流れ】


    ①語句の意味を調べる


    まずは、教材文中に出てくる語句の中から、特に難しさや違和感のある語をいくつか選び、一人ずつ出し合う。その後、辞書や文脈を手がかりに語句や語彙の意味を調べる。

    ②クイズをつくる


    語句や語彙の意味がわかったら、その語句の使い方に関するクイズを作成する。まずは、正しい使い方を理解し、そのうえで「どんな使い方が不自然か」「違和感がある言い回しか」といった誤用の文例を思考する。“ひっかかり”のある文を作成する中で、語の意味や語がもつ微妙なニュアンスのちがいを学ぶことができる。

    今回は、「Kahoot!」というクイズ作成アプリを活用し、学習者全員がクイズの作成に参加した。選択肢は4つ程度にし、そのうち1つが正しい使い方で、残りの3つは誤用になるように考える。本文中の語句を使って、4択クイズを作る。

    例:「『気が重い』の正しい使い方はどれ?」

    • A.明日は旅行で気が重い
    • B.忘れ物をして気が重い
    • C.好きな人に会えて気が重い
    • D.テストに受かって気が重い

    → 正答だけでなく、なぜ他は違うのかを話し合うことで、語感が育つ。

    ③Kahoot!で出題&解説


    作成したクイズはKahoot!に入力し、クラス全体でプレイする。学習者が自作のクイズを出し合うことで、楽しみながら他の子の視点や語句のとらえ方にもふれることができるだろう。

    クイズの回答後には、「なぜその選択肢が誤用だったのか」「どんな違和感があったのか」を解説し合う時間も設けると、他者と協働的に取り組み、語句や語彙に対する感度を一層深めることが期待できる。意味を理解するだけでなく、人間関係を豊かにするための語句や語彙指導であり、互いにアドバイスを掛け合いながら学習する姿勢が大切である。また、作成した問題は、他のクラスと共有することができるため、準備の手間を減らすことができ、内容の改善にもつながる。

    このような活動を通して、語句や語彙の正しい使い方だけでなく、間違った使い方を学ぶことで、語と語のつながりや語感を鍛えることができる。活動そのものが、学びを内包した遊びの要素があるため、語彙学習がより能動的で創造的な活動に変わり、全員が楽しく取り組めるだろう。

    語句や語彙指導は、理解だけではなく、学んだ語句がどのように機能するのか、語と語の関係や言葉がもつニュアンスに反応する言語感覚を育むことが大切である。また、このような語を中心とした学習の中で、人と人との間に存在する「ことば」をより尊重し、豊かな人間性を育むことができるような学びを目指していきたい。

    〔引用・参考文献〕

    • ・田近洵一・井上尚美・中村和弘編著(2018)『国語教育指導用語辞典(第6版)』、教育出版
    • ・藤森裕治編著(2024)『これからの国語科教育はどうあるべきか』,p.157、東洋館出版社

    古沢由紀(ふるさわ・ゆき)

    大阪府・大阪市立柏里小学校

    全国大学国語教育学会/日本国語教育学会/全国国語授業研究会/国語科学習デザイン学会/国語教育探究の会/「子どもの論理」で創る国語授業研究会/国語教育伸の会(代表)

    ← 戻る

    おすすめ記事

    授業観を磨くことができる1冊

      授業観を磨くことができる1冊

      今月の「教師の必読書」をご紹介いただくのは、赤木詞友先生(福岡県・北九州市立鴨生田小学校)です。子どもの学び方自体が問い直されている今、授業観、教師観自体も大きく変わろうとしています。これからの教育についてリードする著者の、バイブルともいえる1冊を紹介いただきました。

      詳しく読む

      教師の必読書

      2025年10月13日
      「風船でうちゅうへ」 ―筆者へのインタビューで名言エピソードを引き出す要約指導―

        有料記事

        「風船でうちゅうへ」

        ―筆者へのインタビューで名言エピソードを引き出す要約指導―

        今回は沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、名言カードの作成という表現活動に向けて、岩谷さんにインタビューをするという想定で本文を読み深めることで、おのずと要点をしぼって文をまとめる意識が育まれるという、ユニークな授業づくりのアイデアについてご提案いただきました。

        詳しく読む

        4年 新教材 風船でうちゅうへ

        2025年10月9日
        ワークショップ(6年・説明文)「宇宙への思い」

          有料記事

          ワークショップ(6年・説明文)「宇宙への思い」

          提案:子どもと学びの文脈をつくる説明文の授業 東京都・武蔵野市立第一小学校 石原厚志

          詳しく読む

          2025年全国国語授業研究大会 6年 宇宙への思い

          2025年10月9日
          ワークショップ(2年・説明文)「紙コップ花火の作り方/おもちゃの作り方をせつめいしよう」

            有料記事

            ワークショップ(2年・説明文)「紙コップ花火の作り方/おもちゃの作り方をせつめいしよう」

            提案:日常生活で発揮できる学びを 南山大学附属小学校 山本真司

            詳しく読む

            2025年全国国語授業研究大会 2年 紙コップ花火の作り方/おもちゃの作り方をせつめいしよう

            2025年10月9日
            ワークショップ(4年・説明文)「未来につなぐ工芸品」

              有料記事

              ワークショップ(4年・説明文)「未来につなぐ工芸品」

              提案:カリキュラム・マネジメントを活かした「My都道府県紹介!」 大阪府・枚方市立桜丘北小学校 笠原冬星

              詳しく読む

              2025年全国国語授業研究大会 4年 未来につなぐ工芸品

              2025年10月9日
              ワークショップ(3年・文学)「ちいちゃんのかげおくり」

                有料記事

                ワークショップ(3年・文学)「ちいちゃんのかげおくり」

                提案:文学的文章を交流しながら俯瞰的に読める単元づくり 宮崎県・都城市立有水小学校 比江嶋 哲

                詳しく読む

                2025年全国国語授業研究大会 3年 ちいちゃんのかげおくり

                2025年10月9日
                コーナー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                • 【便利な使い方】
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。