
「どうぶつの赤ちゃん」 -学びの選択肢が個と協働の学びを支える-
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執筆者: 山田 秀人
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単元名:くらべて よもう 教材:「どうぶつの赤ちゃん」(光村図書/1年)
「どうぶつの赤ちゃん」の授業づくりを紹介します。本教材は、ライオンとしまうまの2つの事例を挙げて、冒頭の問いに対する答えを説明しており、子どもが2つの事例を比較しながら読むことを促す仕掛けが工夫された説明文です。今回は、山田秀人先生(沖縄県・宜野湾市立大山小学校)に子どもたち一人ひとりが参加する国語授業を目指すための表現活動の工夫や、子どもが自分で学び方を選択できる手だての具体について、本教材での授業に沿ってご提案いただきました。
目次
ここで言う「参加」とは、学習の場に居るだけではない。子ども一人ひとりが課題をもって、その解決に向けて自分なりに活動していることだと考えている。 例えば、教師の一方的な発問により、一問一答形式の授業で、いわゆる勘のいい子どもだけが発言していく授業があったとする。勘のいい子の発言のみが板書される黒板をノートに写すだけでは、ほかの子どもたちにとって、そこに一人ひとりの学習が成立しているとは言い難い。
藤井千春によれば、「学習とは、既有の知識を使用して世界と相互作用し、自らの知識体系(概念)を修正・発展的に再構成していく知的活動」であると述べられている。このことを本単元において考えてみる。動物の赤ちゃんについて、子どもが既にもっている知識や説明文についての知識体系を教材と向き合うことで、修正・発展的に再構成していくことだと捉えた。
ここでは、そのような学習のあり方が成立する全員参加の国語授業を支える手だてとして、次の2つを紹介したい。
8月号の「5分でわかるシリーズ」は、来栖称子先生(東京都・練馬区立開進第三小学校)に、国語の授業で子どもの思考を促すためには、どのような発問が考えられ、何を意識して行えばよいのかについて、ご提案いただきました。 今回は特に、展開部分で学びを深める焦点化発問に着目し、登場人物の心情や物語の構造に迫れるような、子ども主体の対話的な学びを促す発問例についてご執筆いただきました。
パロディ作品のよさは、知っているお話だからこそ安心して物語の世界に浸ることができること。同時に、知っているからこそ、その変わっている部分の面白さを感じられることでしょう。今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に疲れているときにちょっと元気をくれるお話を紹介いただきました。
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新刊刊行記念!サブスク会員限定特典 このたび、青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つ フレームリーディングの国語授業』の刊行を記念して、サブスクリプション会員限定の10%OFFクーポンをご用意しました。
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今回は比江嶋哲先生(宮崎県・都城市立有水小学校)に、「構成」「付けたい力」「筆者の主張」の3点を意識した発問を行い、文章の構造や説明の工夫といった全体のつながりを意識できるようにすることで、俯瞰的に説明文を読む力が身に付く授業づくりをご提案いただきました。
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子ども自身が夢中になって読み、叙述をもとに語ったり、新たな読書生活に拓いていく姿。そんな「自ら読む子ども」に育つために、教師はどのような手立てを考えればよいのでしょうか。今回は、迎有果先生(筑波大学附属小学校)に、主体的な読み手を育てる活動を紹介いただきました。
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本教材「友情のかべ新聞」は、対立していた東君と西君が、失敗を隠そうとする中でお互いを理解し、友情を深めていく物語です。2人の変化を観察・推理する、いわゆる探偵視点の語り手である「ぼく」も、クラスや人間関係に関心をもつように変容しています。 今回は山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校)に、本教材の授業づくりを行うに当たって、「何が、どうして、どのように変化したのか」叙述から丁寧に整理をする教材研究の方法をご提案いただきました。子どもの「なぜ?」を引き出し、なぞについて整理し、読み進めたくなる意欲を生む仕掛けが見いだせることでしょう。