
リフレクション型国語科授業の展開
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執筆者: 白坂 洋一
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リフレクション型国語科授業は、学習者である子どもたちによる「問いづくり → 読み合い → 問いの評価」を位置付けて展開しています。これまでの国語科授業では、主に教師の発問によって、思考の文脈が形成されていました。言い換えると、子どもたちは、教師の発問に対する答えを探す営みをしていたといえるでしょう。その姿は、どこか受動的でもあります。
これからは子どもたちの「学び」に重心を置き、教師の立ち位置は、学習者同士の相互交流を促すこと、学びの状況を把握してリフレクションを促すことに力を注いでいく必要があると考えています。この考えをもとに、「子どもの論理」で創る国語授業研究会では、授業の具体として「リフレクション型国語科授業」を提案しています。
教師の発問によって授業を構成していくのではなく、学びの文脈の中で教師の「問いかけ」によって、子どもたちが教材の特性にふれることができるようにしています。実践を重ねる中で、授業者として強く思うことは、「発問≠問いかけ」ということです。発問は、教える側と学ぶ側の筋を一致させる授業展開の要であり、学習者の思考を促すとともに、授業の中心的役割を担う授業技術ですが、その一方で考えなければならないのは、国語科における発問は、教師の教える筋が重視されていたといわざるを得ません。
今回は「リフレクション型国語科授業」について、紹介していきます。
今月の「教師の必読書」をご紹介いただくのは、赤木詞友先生(福岡県・北九州市立鴨生田小学校)です。子どもの学び方自体が問い直されている今、授業観、教師観自体も大きく変わろうとしています。これからの教育についてリードする著者の、バイブルともいえる1冊を紹介いただきました。
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今回は沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、名言カードの作成という表現活動に向けて、岩谷さんにインタビューをするという想定で本文を読み深めることで、おのずと要点をしぼって文をまとめる意識が育まれるという、ユニークな授業づくりのアイデアについてご提案いただきました。
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提案:日常生活で発揮できる学びを 南山大学附属小学校 山本真司
2025年全国国語授業研究大会 2年 紙コップ花火の作り方/おもちゃの作り方をせつめいしよう
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提案:文学的文章を交流しながら俯瞰的に読める単元づくり 宮崎県・都城市立有水小学校 比江嶋 哲
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