子どもと創る「国語の授業」
「帰り道」
-物語の「かかれ方」を捉え、転移する読む力を育てる-
「帰り道」(光村図書・6年)の授業づくりを紹介します。本教材は、2人の登場人物の心情がそれぞれの一人称視点で分けて描かれることで、共通の出来事から比較して、異なる人物像が読み取れるようになっている物語文です。 今回は三浦剛先生(東京都・町田市立鶴間小学校)に、子どもたちが物語のこの「かかれ方」に着目することで、他教材でも転移させられる読みの力を育む授業づくりを、ご提案いただきました。
「どうぶつの赤ちゃん」
-学びの選択肢が個と協働の学びを支える-
「どうぶつの赤ちゃん」の授業づくりを紹介します。本教材は、ライオンとしまうまの2つの事例を挙げて、問い対する答えを説明しており、読者が2つの事例を比較しながら読むことを促す仕掛けが工夫された説明文です。今回は、山田秀人先生(宜野湾市立大山小学校)に子どもたち一人ひとりが参加する国語授業を目指すための表現活動の工夫や、子どもが自分で学び方を選択できる手だての具体について、本教材での授業に沿ってご提案いただきました。
「大造じいさんとガン」を私はこう授業する!!
「大造じいさんとガン」の授業づくりを紹介します。本教材は、人物の見方・考え方の変容を捉えることをねらいとし、また、衝撃的な結末は子どもたちの記憶にもずっと残るであろう、昔から教科書に掲載されている定番教材です。今回は藤田伸一先生(神奈川県・川崎市立土橋小学校)に、細やかな教材分析の内容と、人物の心情に新たな観点から迫るポイントを押さえた授業づくりの具体についてご提案いただきました。
「おにごっこ」
-<つながり>から学びを深める低学年の説明文授業-
「おにごっこ」の授業づくりを紹介します。 子どもたちにとって親しみ深い遊びを題材にすることで、積極的な言語活動を促すことができる本教材。おもしろさを通して、文章の構造や事例の並べ方を理解し、中、高学年へとつながる「文章を見る目」の素地を育てます。 今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に子どもが前のめりになる授業づくりについてご提案いただきました。
「海の命」の授業アイディア
-FUNからINTERESTの授業づくり-
「海の命」の授業づくりを紹介します。本教材は、小学校6年間の最後の物語文であり、語り手が太一の視点に沿って語っていること、比喩や色彩語、擬音語などが豊富に使われる情景描写が多いことも特徴であります。 今回は、溝越勇太先生(日野市立日野第七小学校)に、「初発の感想を書けない」子どもへの指導の工夫をはじめ、子どもたち自身が国語の世界の楽しさを味わえる、そんな授業づくりについてご提案いただきました。
教材の特性と子どもの力をふまえた、系統的な授業デザイン
「ありの行列」の授業づくりを紹介します。本教材は3年生で学習する最後の説明文で、問いに対して、実験・観察・考察・結果という流れで解決していく、尾括型の構成が分かりやすい文章です。今回は、藤平剛士先生(相模女子大学小学部)に、教材の読み取り授業と言語活動とが分断されない、教材の特性と子どもの力を踏まえた言語活動を設定する、系統的な授業デザインについてご提案いただきました。