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    「おにごっこ」-<つながり>から学びを深める低学年の説明文授業-

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    「おにごっこ」 -<つながり>から学びを深める低学年の説明文授業-

    「おにごっこ」 -<つながり>から学びを深める低学年の説明文授業-

    執筆者: 沼田 拓弥

    |

    2024年1月18日

    単元名:遊びをおもしろくする「ポイント」を伝え合おう 教材:「おにごっこ」(光村図書・2年)
    「おにごっこ」の授業づくりを紹介します。
    子どもたちにとって親しみ深い遊びを題材にすることで、積極的な言語活動を促すことができる本教材。おもしろさを通して、文章の構造や事例の並べ方を理解し、中、高学年へとつながる「文章を見る目」の素地を育てます。
    今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に子どもが前のめりになる授業づくりについてご提案いただきました。

    目次

    1.「文章を見る目」をどのように育てるのか? 2.単元について 2-1.教材について 2-2.単元の目標 2-3.単元計画 全12時間 3.授業の実際(第4時・第7時) 3-1.本時のねらい 3-2.授業の流れ 3-2-1.第4時「事例の比較を通して、それぞれのおもしろさを明らかにする」 3-2-2.第7時「『かくれんぼ』を題材に、これまでの学びを生かした簡単な説明文を創作する」 4.まとめ

    1.「文章を見る目」をどのように育てるのか?

    低学年の説明文授業において、大切なことは、文章中の「知識・情報」の整理と共に、整理された情報の中からどこが「大切なポイント」なのかを捉えることである。この点が曖昧になると、単なる文章内容の理解に留まり、他の文章へと転移できる読みの力を獲得する学びにはなりにくい。学習指導要領においても、「文章の中の重要な語や文を考え選び出すこと」が重点指導事項として明確に示されていることは周知の通りである。

    では、どうすれば「大切なポイント」を捉えることができるのであろうか。 低学年の説明文教材は、文章の構造もシンプルで、同じような文体の繰り返しの中で事例を紹介しているものが多い。その「文体の繰り返し」(同じ部分)の中にも「変化している言葉の部分」(違う部分)がある。それこそが、その事例の特徴であり、まず捉えなければならない情報である。低学年では、この「文章を見る目」を指導することによって、ある程度までは「知識・情報」を整理できるようになる。

    つまり、この「文章を見る目」を低学年のうちにしっかりと育てることが中学年の複雑な事例比較を通した読みの力へとつながっていく。そして、この力は一つの教材の中で育てるものではなく、いくつもの説明文教材を経験する中で、徐々に高めていくものである。 ちなみに、光村図書の令和2年版教科書に掲載されている説明文教材(低学年)を列挙すると以下のようになる。

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