子どもと創る「国語の授業」
「スワンレイクのほとりで」
-登場人物との距離感を大切にしながら読み味わう文学の授業-
新教材「スワンレイクのほとりで」は、本文中に数多くの色彩が登場し、中心人物「歌」の一人称で、グレンとの思い出が色鮮やかに描かれるなど、情景描写の多い物語文です。野菜畑から湖へと場面が移るにつれ、色の数はどんどん増え、色たちが動き出すクライマックスでは、歌の高揚感が伝わってくるようです。 本教材について沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、情景描写に着目しながら、様々な視点から読者が「歌」に寄り添うことで、同化・異化という「登場人物との距離感」を意識した読みの力が育つ授業づくりについてご提案いただきました。
「紙ひこうき、きみへ」
-「人物像」を捉えて表現しよう!-
本年度より登場した「紙ひこうき、きみへ」(教育出版 3年)は、しまりすキリリの、風のようにふわりと現れ、居なくなってしまったみけりすミークとの友情と揺れ動く気持ちが描かれ、読み手もどこか遠くにいる友人に思いを馳せたくなる物語文教材です。 今回は沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校主任教諭)に、プロフィールカードをまとめる言語活動を通して、物語文学習において重要となる人物像を読み取る力が、子どもたちにしっかりと身に付く、単元づくりをご提案いただきました。
「おにごっこ」
-<つながり>から学びを深める低学年の説明文授業-
「おにごっこ」の授業づくりを紹介します。 子どもたちにとって親しみ深い遊びを題材にすることで、積極的な言語活動を促すことができる本教材。おもしろさを通して、文章の構造や事例の並べ方を理解し、中、高学年へとつながる「文章を見る目」の素地を育てます。 今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に子どもが前のめりになる授業づくりについてご提案いただきました。
「白いぼうし」
-物語の魅力は「人物相関図」でどのように引き出されるのか?-
「白いぼうし」の授業づくりを紹介します。 物語文では、主人公や主人公との関わりが深い人物に注目しがちですが、実はその周りの人物が重要な役割を担っており、「物語をドラマチックにするしかけ」が必ず存在します。 今回は、沼田拓弥先生(東京都八王子市立第三小学校)に子どもの興味・関心までもが可視化され、さらには思考がどんどん広がる板書をはじめとした授業づくりについてご提案いただきました。