
Q同僚と共に授業づくりを楽しむために
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執筆者: 藤田 伸一
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国語の授業づくりを勉強し、実践を続けると、子どもたちに言葉の力が付いてきたことを実感し、嬉しくなったことがあるのではないでしょうか。
でも、そのとき育った言葉の力は、学年が変わっても、担任が替わっても、同じように伸ばしてあげる必要があります。学校の先生を巻き込んで、国語授業づくりを楽しんでいきましょう。
目次
国語を専門としていない同僚・後輩教員に、国語の授業作りの面白さをどう伝えれば良いでしょうか?
まず、同僚・後輩教員が、国語の授業づくりを考えたい、知りたいと思っていることが大切です。
普段から「最近、国語の授業づくりで困っていることはないですか?」と、気軽に声をかけるような関係性を築いておくとよいでしょう。
おそらく、経験の浅い教員や、国語を専門に研究していない先生方のなかから「実は困っていたんですよ・・・」という反応が返ってくると思います。
この機を逃さず、いっしょに教材研究をするところから始め、国語の授業づくりの面白さを体感してもらいましょう。
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戦争文学という括りであっても、「つけたい言葉の力」に目を向けていく必要があるのは言わずもがなである。子どもが戦争文学から何を感じ取るのか、どんなテーマを受け取るのかということは、子どもの側に委ねられるべきであり、平和の大切さを押しつけるような教材にしてはならない。 「ちいちゃんのかげおくり」「一つの花」「川とノリオ」のように、戦中を描いた作品は多く、また長く掲載されている。 今回は、この中の「一つの花」を中心に実践を紹介し、その後どのような活動を系統的におこなっていくのかということを述べていく。
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