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    「追究の鬼」を育てる為のやる気を引き出す1冊

    ホーム / 「追究の鬼」を育てる為のやる気を引き出す1冊

    「追究の鬼」を育てる為のやる気を引き出す1冊

    執筆者: 柘植 遼平

    |

    2025年3月13日

    書名:教え上手 ―“自ら伸びる”人を育てる
    著者名:有田 和正
    出版社:サンマーク出版
    出版年:2009年
    ページ数:223

    今月の「教師の必読書」をご紹介いただくのは、柘植遼平先生(昭和学院小学校)です。「教える」ことの技術や、教師に必要な人間性などをあらためて問い直し、教育の不易について語る有田和正先生の著書をご紹介いただきました。

    目次

    書籍紹介 こんな先生におすすめ あらすじ 併せて読みたい本

    書籍紹介

    本書の刊行は2009年である。この本が出版されてから学校や教育を取り巻く環境は大きく変化している。それでもここで紹介するのには理由がある。
    世の中には、不易と流行がある。もちろん学校や教育にもある。その中の不易と思われる部分が、この本にはぎっしりと詰まっている。著者である有田和正先生は数多くの本を出されているが、その中でも本書は、まさに教育の不易である「教える」ことについてフォーカスしている。
    私たち教師が「教える」を考えるとき、「子どもに教える」と同義である。しかし本書では、子どもへ「教える」実践例を踏まえながらも、大人に対して教えることにも触れられている。

    • 教師が「子どもへ教える」場面
    • 教師が「若手の先生に教える」場面

    など、さまざまな場面に応用可能な実践が書かれているので、どんな先生でも学びを得ることのできる一冊である。

    こんな先生におすすめ

    どの年代の先生でも多くの学びを得られる一冊であるが、私は特に、教員経験の少ない若い先生と、その若い先生を指導(教える)する立場の中堅の先生に薦めたい。
    まず若い先生方には、今、目の前にいる子どもたちのことを想像しながら読んでほしい。そうすると、教師という仕事の意味と大切さ、楽しさを教えてくれ、ワクワクしながら読めるだろう。そして、子どもたちと接したり、教材を考えたりするときの基礎的なマインドを学ぶことができる。
    次に中堅の先生方は、自分が普段接している若い先生方を想像しながら読んでみてほしい。結局「教える」ということは、大人が相手でも子どもが相手でも変わらないということに、あらためて気付くだろう。私自身も、身近な若い先生方を想像しながら読み直している。

    あらすじ

    本書では、「教え上手」をつくる2つの軸(①技術・②人間性)が示されている。それぞれの軸を活用しながら

    • ①誘導し、ふくらませる技術
    • ②考えさせ、追求させる技術
    • ③引き込み、注目させる技術
    • ④モチベーションを高め、才能を伸ばす技術

    の4つの技術について書かれている。
    ここでは上記2つの軸について触れてみたい。

    ①技術

    本書では、教師に必要な技術は「自ら考えさせる技術」だとしている。
    『答えをすぐには教えず、自分の頭で考えさせる。結論を急がず、即答を要求せず、ゆっくり考えさせる。あえて大事なポイントを隠してヒントだけ与える。わざとあいまいなことや間違ったことを提示して、固定観念や既成概念に揺さぶりをかける。』
    ことであり、この「自ら考えさせる技術」が教わる側の人を深い思考へ誘導する方法だと述べている。

    ②人間性

    本書では、教師に必要な人間性とは『彼らを思いやるような心とユーモアを備えた』であると述べている。確かにその通りである。いくら技術があっても、笑顔を一切見せない教師や、子どもの何気ない発言に対して無愛想な教師だと、子どもたちは楽しく学べないだろう。これは大人にも言えることではないだろうか。若い先生に何かを「教える」際にも、相手を思いやるような気持ちがないと若い先生たちはついてこない。
    これらの点について、私自身、非常に共感した部分である。教師になりたてだった頃の私は、子どもたちに、文字通り、教えていた。「過不足なく伝えなくては」と思い、たくさんのことを伝えていた。その結果、どれが大事なことなのかわからなくなってしまう子もいたと思うし、教師主導型の授業に陥ってしまっていた。それでも子どものことを思い、「もっと教えなくては・・・・・・」と、悪循環に陥っていた。
    そんなときに本書に出会い、衝撃を受けたことを覚えている。「どのようにしたら子どもたちが楽しく学べるのか」「どのようにしたら教師主導型から脱せるのか」。これらの悩みについて具体例を交え、平易な言葉でわかりやすく述べられているのでとてもわかりやすかった。
    本書において、技術の中でも重要視されていたのが「材料」「発問」の2つである。材料については、算数や社会科、理科などの教科では、どんな「教材」を扱うかや提示の仕方によって子どもの学びが大きく変わってくる。それに対して国語は、予め本文(教科書)があることが多いので難しいと感じるかもしれない。ただ、並行読書の教材の選び方、本文や挿絵の提示方法など、いくらでも工夫することができる。そして、「発問」は、『単なる質問ではなく、相手の考えを揺さぶったり、惑わせたり、迷わせたりすることで、その思考を絞り込んだり、広げたり、深化させたりしていく。』 と、書かれており、まさにその通りだと納得した。単純な一問一答の質問では、子どもの思考は深まらないし、答えた子と授業者だけの学習になってしまい、クラス全体での学びになりにくい。これらについて具体例を踏まえて述べられている点からも非常にわかりやすい。ぜひ一度、手に取ってみてほしい。

    併せて読みたい本

    • ・有田和正著『名著復刻楽しい教室づくり入門』明治図書、2015年
    • ・有田和正著『学級づくりの教科書』さくら社、2011年

    柘植遼平(つげ・りょうへい)

    昭和学院小学校教諭

    全国国語授業研究会常任理事/日本国語教育学会会員

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