子どもと創る「国語の授業」
「思いやりのデザイン/アップとルーズで伝える」
-「くらべる説明文作り」で対比的にとらえるよさを実感しよう―
今回は、山本真司先生(愛知県・南山大学附属小学校)に、子どもたちが物事を対比的にとらえることに自覚的になり、日々の生活へと結びつく力を育むような授業づくりについてご提案いただきました。文章の内容そのものにとどまらず、事柄の関係性へと目を向けさせることが重要になります。 また、基本三部構成や段落同士の関係を視覚化した段落構成図を、ぜひ板書や資料作成に役立ててみてください。
「こわれた千の楽器」からはじめる、自ら学びに向かう第一歩
今回は山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校)に、年度はじめの第一教材「こわれた千の楽器」(東京書籍・4年)で、よいスタートダッシュを切ることができる授業づくりについて、ご提案いただきました。 本教材では、登場人物の設定と会話文の読み取りを通して、これまでの学習の積み重ねを確かにし、子どもたちのやれる! できる! を高めることができます。子どもたちを意欲付ける、教師の問いかけにも、ご注目ください。
説明文を主体的に読む
-読むことの必要感をもたせる指導の工夫-
弥延浩史先生による、「くらしの中の和と洋」(東京書籍4年)の授業を公開します。単元の導入にあたる本時(第1時)は、子どもたちにとっても身近な「手土産に買うなら和菓子か洋菓子」という状況設定で意見を出し合います。さらに、「住むなら和室か洋室か」という自分事として考える状況設定では、それぞれのイメージ出し、よさはどんなところにあるか具体的に考えていきます。子どもたちがこれまでの経験を踏まえて、和と洋どちらがよいかを真剣に考え、意見を出し合う授業の様子をご覧ください。
物語の構造をシンプルに捉え、主題へと迫る読みの授業
今回は、石原厚志先生(立川市立新生小学校)による、物語の構造はシンプルに捉えつつ、「心情の変化」を「ものの見方の深化」として読むことで、主題に迫ることができる読みの授業づくりについて、ご提案です。
「ごんぎつね」
-思いつきの感想の交流からの脱却-
「ごんぎつね」の授業づくりを紹介します。本教材は各社の教科書に掲載されている定番教材です。登場人物である「ごん」と「兵十」の行動から、心情の変化を読み取ることができます。今回は、田中元康先生(高知大学教育学部附属小学校教諭/高知大学教職大学院教授)に、ごんと兵十二人の関係性に着目し、距離を読むことで、子どもたち自身が考えや感想をもって交流し合う授業づくりについてご提案いただきました。