コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • つくば授業参観
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • つくば授業参観
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    物語の構造をシンプルに捉え、主題へと迫る読みの授業

    ホーム / 物語の構造をシンプルに捉え、主題へと迫る読みの授業

    物語の構造をシンプルに捉え、主題へと迫る読みの授業

    執筆者: 石原 厚志

    |

    2023年9月14日

    単元名:登場人物の変化を中心に読み、物語をしょうかいしよう

    教材:「プラタナスの木」(光村図書 4年)

    「プラタナスの木」の授業づくりを紹介します。本教材は、中心人物の心情の変化が捉えにくいなどの理由で、多くの先生方が授業づくりに悩んでいるのではないでしょうか。 
    今回は、石原厚志先生(立川市立新生小学校)に、物語の構造はシンプルに捉えつつ、「心情の変化」を「ものの見方の深化」として読むことで、主題に迫ることができる読みの授業づくりについて、ご提案いただきました。

    1.心情の複雑さを味わうために、構造をシンプルに捉える

    「あいまいでない国語の授業を目指したい」と思っている私の耳に、「この教材はどう扱っていいのかよく分からない」「正直なところ、ちょっと困ってしまう」という声がしばしば聞こえてくる。それが文学教材「プラタナスの木」である。その理由としては、以下の3つが考えられる。

    1. 物語の展開(起承転結)の起伏が小さい
    2. 中心人物の変化が捉えにくい
    3. 主題が分かりにくい

    確かに、そのような感想をもつ読者が多くいることも理解できる。特に2)「中心人物の変化」については、中心人物の変化を、「心情の変化」という視点で捉えようとするとハードルは高くなる。

    本提案では、物語の構造をできるだけシンプルに捉える中で、登場人物の複雑な心情を読み取り、変化のきっかけとの因果関係を読み取ることを目指している(下図1)。その際、「心情の変化」を「ものの見方の深化」と捉え直し、「物語を通して中心人物(マーちん)のプラタナスの木(自然)への見方や考え方は、何をきっかけに、どのように変わっているのか」という読み方をすることで、物語の主題へと迫る読みができるのではないだろうか。

    図1

    2.単元について

    2-1.教材について

    「プラタナスの木」は、「マーちん」を中心とする4人組が、いつもの遊び場であるプラタナスの木のある公園で、おじいさんと出会い、プラタナスの木の存在の大きさを実感する物語である。また、中心人物(マーちん)以外の登場人物も個性的で面白い。登場人物それぞれの特徴と、場面による登場人物の行動の違いにも着目させて読み進めさせたい。

    本教材は、三人称視点で語られ、物語を進める語り手がいる。この語り手は、中心人物「マーちん」に寄り添うような視点で語っている。そのため、読み手は、自然とマーちんの視点に同化しながら、共感的に読み進めることになる。同学年である登場人物たちと、自己の経験とを重ね合わせて想像しやすい物語であるという特徴をいかし、取り組ませることができるであろう。

    物語を通して、マーちんたちの、自然に対する見方や考え方が変容していく。しかし、どう変わったのか、またそのきっかけについては直接的には描かれていない。だからこそ、物語に描かれた登場人物の状況や行動、会話文など、複数の叙述を結び付け、自分なりの考えを形成することができるだろう。

    2-2.単元の目標

    〔知識及び技能〕

    様子や行動、気持ちや性格を表す語句の量を増し、語彙を豊かにすることができる。⑴オ

    〔思考力、判断力、表現力等〕

    登場人物の気持ちの変化や性格、情景について、場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像することができる。C⑴エ

    登場人物の行動や気持ちなどについて、叙述を基に捉えることができる。C⑴イ

    2-3. 単元計画 全8時間

    第一次
    • 音読、語句調べ、作品の設定、初発の感想(第1・2時)
    第二次
    • 中心人物の変化を捉える。(第3時)
    • 中心人物の変化のきっかけを捉える。(第4時)
    • 物語の主題を捉える。(第5時)
    • 物語の続きを創作する。(第6時)
    第三次
    • 物語のみりょくをランキング形式でつくる。(第7時)
    • 物語のみりょくを紹介する文を書く。(第8時)

    3.授業の実際(第3時)

    3-1.本時のねらい

    「プラタナスの木」がマーちんにとって、どのような木であるのかを考えることを通して、中心人物のものの見方の変化に気付き、一文で書き表すことができる。

    3-2.授業の流れ

    3-2-1. 物語を通して、マーちんが変化していることを確認する。

    マーちんは、初めと終わりで変わった?

    3-2-2. マーちんの変化について、自分の考えをもつ。(ワークシートに記入)

    図2

    3-2-3.補助発問をきっかけに、新たな視点で物語を読み直す。

    プラタナスの木は、マーちんにとってどんな木?

    「プラタナスの木はマーちんにとってどんな木なのか」という発問を投げかける。新たな視点をもって物語を読み直すことで、叙述の中にある言葉のつながりを根拠や理由として見付けられるようになる。
    5場面について考える際には挿絵(切りかぶに乗って両手を広げるマーちんたち)から吹き出しを出させたワークシートを用いて、マーちんたちの思いを言葉に表現させた上で考えさせるのも効果的である。

    第3時 板書

    3-2-4.マーちんの「ものの見方の変化」をノートに一文で書き表す

    例1)はじめは、プラタナスの木を「ただの木」としか思っていなかったマーちんが、プラタナスの木を大切なものだと思うようになる話

    例2)はじめは、自然のことにあまり興味がなかったマーちんが、自然に興味をもつようになる話

    3-3.まとめ(本時の達成点と課題)

    1場面と2場面には、マーちんから見たプラタナスの木がどのような木であるのかが、叙述として書かれている。そこからは、マーちんがプラタナスの木を、「ただそこにある、一本の木」としてしか見ていなかったことが分かる。それに対して3場面では、おじいさんの話の回想の中で思い出される大切な存在であり、4・5場面では、マーちんの行動の対象として描かれている。

    その叙述を、マーちんのプラタナスの木への思いと結び付けて考えることができれば、マーちんの心情の変化を「プラタナスの木の見方の変化」として捉えることができたと言えるのではないだろうか。そして、学習課題は次時の「そのようにものの見方が変化したきっかけは何か。」へとつながっていく。

    4. 授業の実際(第4時)

    4-1.本時のねらい

    マーちんのものの見方が変化したきっかけを考えることを通して、中心人物の変容との因果関係を捉え、短い文で書き表すことができる。

    4-2.授業の流れ

    4-2-1.マーちんの変化のきっかけについて考える

    プラタナスの木への見方が変わったきっかけはどの場面にある?

    4-2-2.3つの選択肢から自分の考えを選び、そのように考えた根拠や理由を発表、共有する

    2場面…おじいさんの話を聞いたこと
    (理由)

    おじいさんの話はいつもおもしろかったと書いてあって、よく覚えていると思ったから。

    「ふうん。」と声を出して聞いていて、納得していると思ったから。

    3場面…祖父母の家で、大きな台風を経験したこと
    (理由)

    台風の音を聞きながら、おじいさんのことを思い出したと書いてあって、次の日にもおじいさんの言葉を思い出しているから。

    実際に台風を経験して、おじいさんの言葉の意味を実感したと思うから。

    4場面…プラタナスの木が切りたおされたこと

    多くの子どもが2場面、3場面を選択し、根拠や理由について話し合う中で、おじいさんの話を聞いたことと、台風の中でおじいさんの言葉の意味を、身をもって知ったことがセットできっかけになっているのだという方向に話がまとまっていく。そこで次のような発問で子どもたちの思考をゆさぶる。

    じゃあ、4場面のプラタナスの木が切りたおされたことは関係ないよね?

    すると、子どもたちは、切りかぶだけになってしまったプラタナスの木と、最後のマーちんたちの行動を結び付けて考え始める。

    「森の木は大丈夫だったから、マーちんはプラタナスの木も大丈夫だと思っていたと思う。それなのにたおれてしまったからショックは大きかったと思う。」

    「おじいさんの話を覚えていたマーちんたちは、プラタナスの木が公園を守ってくれたと思ったんじゃないかな。だから今度は自分たちがプラタナスの木を守ろうと思って、ああいう行動をとったのだと思う。」

    以上のように、きっかけについて考えることで、さらに中心人物の変容についての読みを深めることができる。

    第4時 板書

    4-2-3.中心人物の変容を因果関係が分かるように短い文で書き表す

    例1)はじめはプラタナスの木を「ただの木」としてしかみていなかったマーちんが、おじいさんの話を聞き、台風を体験したことで、植物が自分たちの生活を守ってくれていると思うようになる話

    例2)はじめは、植物に興味のなかったマーちんが、おじいさんの話を聞き、台風の体験を通して、自然の強さやありがたさを実感し、自分たちも自然に恩返ししようと思うようになる話

    4-3.まとめ

    本時の中で提示した「3つのきっかけ」はどれもが正解である。もっと言えば物語全部が、中心人物の変容のきっかけとなっている。つまり、本時で大切なことは、きっかけを考えることを通して、より深く中心人物の変容を読み取ることである。
    第3時から本時(第4時)までの流れの中で、物語の主題に迫るための土台は十分に整えられているのではないだろうか。

    石原 厚志(いしはら・あつし)

    東京都・立川市立新生小学校

    全国国語授業研究会監事

    ← 戻る

    おすすめ記事

    5分でわかる 子どもの学びが深まる発問のスキル -どうする? 文学的な文章での発問-

      5分でわかる 子どもの学びが深まる発問のスキル

      -どうする? 文学的な文章での発問-

      8月号の「5分でわかるシリーズ」は、来栖称子先生(東京都・練馬区立開進第三小学校)に、国語の授業で子どもの思考を促すためには、どのような発問が考えられ、何を意識して行えばよいのかについて、ご提案いただきました。 今回は特に、展開部分で学びを深める焦点化発問に着目し、登場人物の心情や物語の構造に迫れるような、子ども主体の対話的な学びを促す発問例についてご執筆いただきました。

      詳しく読む

      5分で分かるシリーズ 指導技術

      2025年8月28日
      『ももたろう』 ー教室が子どもたちの笑い声で溢れるとびっきりの笑本(えほん)

        『ももたろう』

        ー教室が子どもたちの笑い声で溢れるとびっきりの笑本(えほん)

        パロディ作品のよさは、知っているお話だからこそ安心して物語の世界に浸ることができること。同時に、知っているからこそ、その変わっている部分の面白さを感じられることでしょう。今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に疲れているときにちょっと元気をくれるお話を紹介いただきました。

        詳しく読む

        えほんの扉 新コーナー2025

        2025年8月28日
        青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』サブスク会員限定特典のご案内

          有料記事

          青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』

          サブスク会員限定特典のご案内

          新刊刊行記念!サブスク会員限定特典 このたび、青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つ フレームリーディングの国語授業』の刊行を記念して、サブスクリプション会員限定の10%OFFクーポンをご用意しました。

          詳しく読む

          2025年8月26日
          俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

            有料記事

            俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

            今回は比江嶋哲先生(宮崎県・都城市立有水小学校)に、「構成」「付けたい力」「筆者の主張」の3点を意識した発問を行い、文章の構造や説明の工夫といった全体のつながりを意識できるようにすることで、俯瞰的に説明文を読む力が身に付く授業づくりをご提案いただきました。

            詳しく読む

            2年 どうぶつ園のじゅうい 明日から実践!先取り授業

            2025年8月21日
              Q主体的な読み手を育てるには?

              有料記事

              Q主体的な読み手を育てるには?

              子ども自身が夢中になって読み、叙述をもとに語ったり、新たな読書生活に拓いていく姿。そんな「自ら読む子ども」に育つために、教師はどのような手立てを考えればよいのでしょうか。今回は、迎有果先生(筑波大学附属小学校)に、主体的な読み手を育てる活動を紹介いただきました。

              詳しく読む

              お悩み相談室 新コーナー2025

              2025年8月21日
              「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

                有料記事

                「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

                本教材「友情のかべ新聞」は、対立していた東君と西君が、失敗を隠そうとする中でお互いを理解し、友情を深めていく物語です。2人の変化を観察・推理する、いわゆる探偵視点の語り手である「ぼく」も、クラスや人間関係に関心をもつように変容しています。 今回は山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校)に、本教材の授業づくりを行うに当たって、「何が、どうして、どのように変化したのか」叙述から丁寧に整理をする教材研究の方法をご提案いただきました。子どもの「なぜ?」を引き出し、なぞについて整理し、読み進めたくなる意欲を生む仕掛けが見いだせることでしょう。

                詳しく読む

                4年 友情のかべ新聞 新教材

                2025年8月14日
                コーナー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • つくば授業参観
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。