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    授業観を磨くことができる1冊

    ホーム / 授業観を磨くことができる1冊

    授業観を磨くことができる1冊

    執筆者: 赤木詞友

    |

    2025年10月13日

    書名:授業という営み 子どもとともに「主体的に学ぶ場」を創る
    著者名:鹿毛雅治
    出版社:教育出版社
    出版年:2019年
    ページ数:360

    今月の「教師の必読書」をご紹介いただくのは、赤木詞友先生(福岡県・北九州市立鴨生田小学校)です。子どもの学び方自体が問い直されている今、授業観、教師観自体も大きく変わろうとしています。これからの教育についてリードする著者の、バイブルともいえる1冊を紹介いただきました。

    目次

    書籍紹介 本書を読み解くキーワード (1)「感性」を大切にした教育 (2)「ブレイクスルー型学び」 (3)「子どもが学ぶ筋」 まとめ 併せて読みたい本

    書籍紹介

     「子どもが主体的に学ぶ場を創りたい。」「教師の『出』はどうすればよいのか。」と葛藤しながらの日々を過ごされている先生におススメの一冊である。「そもそも授業とは、何か」について考えながら、読み進めることができる。
    本書において「授業をする」ということは、次に紹介する三つの仕事を統合的な営みとして実現する教師の姿としている。
    三つの仕事とは、「構想する」(授業を具体的に計画する)、「展開する」(その構想を基盤としつつ、目の前の子どもたちと一緒にその場で授業を創り出す)、「省察する」(実現した授業の実際とその背景を振り返り、その後の実践を見通す)のことである。
    またこれらは、一連の時間的連鎖(授業実践サイクル)を成している。

    本書を読み解くキーワード

    本書の中で個人的に印象に残ったキーワードを3つ紹介させていただく。
    「子ども主体」の授業づくりのイメージの参考にしていただけると幸いである。

    (1)「感性」を大切にした教育

    本書を読むまで、子どもの反応から「感性」や「理性」を感じとることのできる場面があっても、それらのよいところを合わせたような「悟性」を十分捉えられていなかったと気づいた。
    「感性」から「悟性」への変化に敏感になり、子どもの感覚が深化するポイントを見極められるようになれば、子どもの言葉で授業が創られていくだろう。
    本書で紹介されている、「感性」「理性」「悟性」について整理したい。
    「感性」とは、五感を通じて生じる主観的で言葉になりづらい直感である。
    その「感性」と対立概念とされるものが「理性」である。「理性」とは、知識を駆使して、結論を導き出す能力だ。
    「感性」と「理性」に加え、筆者は「悟性」に着目した。「悟性」とは、「感性」と「理性」の間の能力で、感覚的内容を結合して概念化し、判断を行う機能である。
    子どもとともに、「感性」を働かせ、「悟性」で語られる環境をつくっていくことを大切にしたい。

    (2)「ブレイクスルー型学び」

     従来の「積み上げ型の学び」に対し、より「ライブ感覚」のある授業が「ブレイクスルー型学び」と紹介されている。
    「積み上げ型の学び」とは、課題解決のプロセスがあらかじめ定められており、学習者がその一つひとつのステップをクリアしていくことを通してゴールを目指すような学びを指す。
    「ライブの学び」とは、「現在進行形」の経験を通して、意味のある何かを身に付けていく学びである。
    「ブレイクスルー型学び」とは、解決への道筋があらかじめ用意されていないため、自ら方法を模索しながら、時には困難に直面しつつ、迷いながらも問題解決へと至る道を切りひらいていった結果として「壁」を突破する一連の過程である。喜怒哀楽を感じるプロセスを経て、躍進の瞬間に深い感動を味わうような情緒的体験でもある。
    もちろん「積み上げ型の学び」が求められる場面は多いだろう。その中でも、子どもたちが自分事として、いきいきと学んでいくためには「ライブの学び」や「ブレイクスルー型学び」に転換していくことが近道であるように思う。
    相互の学びを上手く活用して、子どもの体験や経験から生まれる言葉をきっかけに、学びを変容させていきたい。

    (3)「子どもが学ぶ筋」

     著者は、「『教師の教える筋』の想定は授業に不可欠である。教師の教育的意図がなければ授業とは呼べない。」とした上で、次のように述べている。
    「子どもが学ぶ筋」を尊重するためには、子どもたちが常日頃から意味の相互理解に意義を感じる場、つまり、「言いがい」や「聴きがい」を体験する授業の日常が成立している必要があるのである。
    著者は、「子どもが学ぶ筋」は「問う→気づく→表す」のプロセスを基本単位としている。
    友達とのコミュニケーションの中で視野が広がったり、新たな気づきも生まれたりしてくるだろう。
    さらに、子ども自身も学ぶ過程でこれらのプロセスを自然と自覚することができれば、自ら問い、友達と意見を交流することに価値を見いだし、学級全体が学ぶ共同体となっていくだろう。

    まとめ

    本書を読み、私は自身の授業観を見つめなおすことができた。子どもが主体化する授業を意識していても、どうしても、教師がレールを敷き、そのレールに縛った授業になってしまうことが多い。
    教師の「しかけ」を仕組みつつも、子どもが学びの中心となるような「教育的瞬間」に敏感になり、日々「省察(リフレクション)」の中で子どもを見ながら、子どもとともに学びが深まる授業を創っていきたい。
    本書では、他にも「しかけ」についてや「経験」「教育的瞬間」や「評価的思考」についてのトピックもある。
    日々忙しくされている先生方にとって本書のよいところは、順に読んでいかずとも、気になるトピックごとに読むことができるところだ。気になるトピックだけでもぜひ手に取り読んでいただきたい。

    併せて読みたい本

    • ・鹿毛雅治『子どもの姿に学ぶ教師 「学ぶ意欲」と「教育的瞬間」  』 教育出版、2007年
    赤木詞友先生

    赤木詞友(あかぎ・しゆう)

    福岡県・北九州市立鴨生田小学校教諭

    国語教育探究の会/「子どもの論理」で創る国語授業研究会

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