
「ことなる見方」「言葉と事実」 -事例の順序や類例を考え、筆者の主張をしっかり受け止める説明的文章の授業-
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執筆者: 小崎 景綱
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単元名:事例の順序や類例を考え、筆者の考えをしっかり受け止めよう
教材:「ことなる見方」「言葉と事実」(教育出版・5年)
教材「ことなる見方」では、同じ物事でも異なる捉え方があるということを、実際の図形の例示によって、体験的に、わかりやすく示されています。そのため、続く「言葉と事実」の学習では、言葉の受け取り方においても同じであるという主張が理解しやすく、事例やその順序といった説明の工夫について追究したくなるでしょう。
今回は小崎景綱先生(埼玉県・さいたま市立新開小学校)に、本文の事例について、身近にある類例に置き換えたり、順番の入れ替えが可能か検討したりする活動を行うことで、説明文への自分なりの興味・関心がもてるような、授業提案をいただきました。
目次
説明文を読むとき、子どもたちとって何がモチベーションとして働くのか。おそらく、
などの観点に興味・関心が向くことは、ごく一部の国語好きな子どもだけで、多くの場合は、「~が知りたい」「~ってどうなっているんだろう」「そういえば~って何?」というような疑問の答えや好奇心を満たすために、読むのではないだろうか。
子どもたちの自然な思考、興味・関心を生かしつつ、上記の①②③の観点でも読めるようになることで、より詳しい内容の文章、複雑な内容の文章でも読むことができる、そんな授業を子どもたちと一緒に考えたい。読みの方略を手に入れることが、一人ひとりの様々な「知りたい」を満たすために、大いに役立つことを実感できる授業の展開を考えたい。
そこで、本単元では、教科書のリード文にある学習用語「事例」をキーワードに、事例の順序の検討や、類例を考え、入れ替えを検討する活動を通して、筆者の考えにより深く関わっていこうとする授業について記述する。
事例の順序を検討することで、筆者の意図や構成の巧みさに思いを馳せることができるように、類例を考え、事例を身近なものに置き換える思考が、文章の中に自分なりの興味・関心の接点を見いだす方法の1つであると、子どもに体感させたい。
ただし、本教材では、一つひとつの事例が、前の事例・考えを受けて展開される構成であるため、事例の順番の入れ替えは適わない。順序の入れ替えが可能なのか、という発想で本文を見直すことで、より筆者の論理展開の理解につながるような一場面が起きると思われ、それも、文章構成に対する子どもの理解を深める一助となるだろう。
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