コンテンツに進む

カートは空です

TOPへ戻る

アカウントをお持ちですか?

ログインすることで、チェックアウトがスピーディーに行えます。

あなたのカート

読み込み中…

キャンセル返金不可

小計

¥0 JPY

税込み価格です
カートを見る
  • 国語探究つくばゼミ
  • 明日から実践!先取り授業
  • 5分でわかるシリーズ
  • つくば授業参観
  • 新教材の授業づくり
  • 教師の必読書
  • お悩み相談室
  • 教室にひらく えほんの扉
ログイン
    子どもと創る「国語の授業」web
    • 国語探究つくばゼミ
    • 明日から実践!先取り授業
    • 5分でわかるシリーズ
    • つくば授業参観
    • 新教材の授業づくり
    • 教師の必読書
    • お悩み相談室
    • 教室にひらく えほんの扉
    カート
    00個のアイテム
    ログイン

    5分でわかる 短歌づくりで主体的な物語文の読みを-「大造じいさんとガン」で中心人物の心情を読む-

    ホーム / 5分でわかる 短歌づくりで主体的な物語文の読みを-「大造じいさんとガン」で中心人物の心情を読む-

    5分でわかる 短歌づくりで主体的な物語文の読みを

    -「大造じいさんとガン」で中心人物の心情を読む-

    5分でわかる 短歌づくりで主体的な物語文の読みを -「大造じいさんとガン」で中心人物の心情を読む-

    執筆者: 根本俊彦

    |

    2024年9月26日

    今回の5分でわかるシリーズは、根本俊彦先生(私立清泉小学校)に、物語文の中心人物になりきり、心情を短歌で表現する言語活動を通して、叙述一つひとつのへの意識が高まり、楽しみながら主体的に読めるようになる工夫をご紹介いただきました。

    目次

    1. 主体的に物語を読む 2.「大造じいさんとガン」における短歌づくりを取り入れた授業の実践 2-1. ねらい 2-2. 授業の実際 3.まとめ

    1. 主体的に物語を読む

    「子どもたちが教科書の叙述一つひとつに注目し、立ち止まって考え、気付いたらどっぷりと物語の世界に浸かっている」。

    これは、物語文の授業をするときの私の願いです。しかし、登場人物の心情の変化を何となく捉えた気になって終わってしまったり、あとになって、子どもが叙述に基づかない解釈をしていたことが分かったりするような経験をすることが何度もありました。

    そこで、文章を場面分けし、起こった出来事や心情の変化を子どもとの対話を通して捉えていくといった授業の流れではなく、もっと子どもたちが主体的に物語の世界に入り込み、教科書の叙述一つひとつの言葉に立ち止まって作品を読み進めていくような授業ができないかを考え実践しました。

    「大造じいさんとガン」の単元で、大造じいさんの気持ちを短歌で表現する言語活動を通して、「大造じいさんとガン」を読み深めることができた例をご紹介します。

    2.「大造じいさんとガン」における短歌づくりを取り入れた授業の実践

    2-1. ねらい

    「大造じいさんとガン」は、ガンの頭領である残雪への見方の変化が描かれた物語です。
    はじめは、残雪のことを「たかが鳥」としか見ていなかった大造じいさんが、数度の戦いを経て「英雄」、「えらぶつ」として見ることになります。
    この大造じいさんの残雪に対する大きな見方の変容を、叙述を根拠にきちんと捉える。その変容を捉えるために、「大造じいさんになりきって自分ごととして考える」というねらいをたてました。

    • 1. 大造じいさんの心情の変化を叙述の一つひとつの言葉に注目して捉えること
    • 2. 大造じいさんの心情の変化を自分ごととして捉えること

    この2つの授業者の願いを達成するために、大造じいさんが歌人だったとして、残雪との戦いが終わる度に、戦った1年を振り返って短歌を作っていたとしたら、どのような短歌を作ったかを大造じいさんになりきって考える活動を行いました。

    なぜ、短歌を文学作品の読みに活用したのかというと、この実践を行った学級は、短歌や俳句への関心が高い学級だったからです。俳句や短歌を扱う時間は毎回大きな盛り上がりを見せており、夏休みの思い出や今月の目標などを、よく俳句や短歌で表していました。
    また、俳句と異なり短歌は七・七音長く、その長さゆえに情景だけでなく、より具体的に心情も詠むことができます。大造じいさんの心情面での大きな変容が描かれるこの作品において、以上の理由から、短歌づくりの言語活動を通して、より主体的に物語を読み進めていくことができるのではと考えました。


    ●単元の設定のねらい

    • ①物語の中にある描写や、大造じいさんの言葉一つひとつに注目する
    • ②31文字という短い制限がある中で、どんな言葉を入れればよいかを考える活動を通して、大造じいさんの気持ちをより理解しようとする姿勢を育む
    • ③戦った年ごとの短歌を並べたときに、心情曲線のような役目を果たし、大造じいさんの気持ちの変化について主体的に気付く

    2-2. 授業の実際

    単元計画は以下のとおりです。

    大造じいさんと残雪との戦いは、3年間の戦いです。1年ごとに読み深めた後に短歌づくりを行いました。短歌づくりのルールは、大造じいさんがもし歌人だったらと仮定し、

    • ①1年間の戦いを終えた大造じいさんが、家に帰って1年を振り返ったときに、どのような短歌を詠んだであろうかを考える
    • ②大造じいさんになりきって考える
    • ③一文字ほどの字余り、字足らずはよしとする

    この3つをルールとしました。以下、子どもたちがつくった短歌を抜粋してご紹介します。

    ◎物語の1年目の短歌

    大造さんの残雪への感嘆する気持ちなど、まだ大造じいさんの残雪を甘く見ている余裕が感じられるような短歌ができあがりました。作った短歌は、友達同士で見せ合い、どの短歌がよいと思ったのか投票も行いました。そして、どんな所がよいのかを共有しながら、この場面での外せない言葉などを確認していきました。

    ◎物語の2年目の短歌

    子どもたちが短歌づくりをするときの様子を見ていると、各場面の最も象徴的なシーンの言葉を使って、短歌を作ろうとしていることが分かりました。
    そこで、物語の2年目の短歌から、子どもが叙述に基づいて使ったキーワードごとに、短歌を種類分けしてみました(下記表参照)。

    物語の2年目の場面では、「タニシ」「ううんとうなる」という言葉を用いて、短歌を作る子どもが多いことが分かりました。
    このことから、この2年目の場面では、「タニシ」を用いた作戦を行ったが失敗に終わってしまった、というところに注目して場面を捉えて読んでいるという、短歌づくりをとおした子どもの読みの実態も見えてきました。

    ◎物語の3年目の短歌

    ここでも物語の2年目の短歌と同様に、使われたキーワードごとに、短歌の種類分けを行いました。

    言葉の種類ごとに分けると、上記の図のようになりました。短歌に使われた言葉を見てみると、残雪が仲間を守るために戦う場面で短歌を作った子どもが、31人の学級のうち14人でした。

    ハヤブサとの戦いを終えて、瀕死状態の残雪の場面で短歌を作った子どもが10人いました。この3年目の場面では、子どもたちは、残雪が仲間を守るためにハヤブサと戦う所を山場と捉えて読んでいることが分かりました(下記図参照)。

    資料  子どもたちが作った物語の1年目~3年目についての短歌
    資料  子どもたちが作った物語の1年目~3年目についての短歌

    物語の1年目~3年目までの短歌を並べました。1年目の短歌では、大造じいさんの残雪への余裕が感じられますが、2年目の短歌ではその余裕が無くなってきて、3年目ではそんな残雪に心打たれる大造じいさんの心情の変化を、短歌を通して表現することができました。

    3.まとめ

    今回の単元では、各年の戦いを読み深める → 短歌づくり → 友達の作品を見て投票 → 感想を共有という流れで行いました。 成果として、

    ①場面から心情を表現する短歌の変化
    短歌づくりにおいて、はじめはただ場面を表す短歌を作る子どもが多かったのですが、友達の短歌を見合ったり、どんな短歌がよいと思ったのか話し合ったりする活動の中で、うまく大造じいさんの気持ちを短歌で表現することができるようになりました。

    ②五七五七七に言葉を入れることでの本文の言葉を探す意識の高まり
    冒頭にも記述したように、31文字の中で気持ちを表現するため、より言葉に敏感になります。どの言葉を用いて、短歌を作るのか、どの言葉がその場面の大造じいさんの気持ちを表現するのに相応しいかを考える中で、子どもたちの本文の言葉に注目する意識が高まりました。

    ③各場面の情景描写で表される心情についての理解の深まり
    「大造じいさんとガン」の作品では、情景描写がふんだんに使われています。情景描写が大造じいさんのどのような気持ちを表しているのか、より深く捉えようとする子どもが増え、短歌の中にも積極的に用いようと努めていました。

    ④友達の作品を読むことで、各場面のキーワードの認識
    作った短歌を友達と見合う活動のなかで、各場面の大事なキーワードを確認することができました。友達同士で大事だと思うキーワードにずれがあると、そこから自分の考えを伝え合う話し合いにも発展していきました。
    特に3年目の場面では、残雪がハヤブサから仲間を守ろうと奮闘する場面と、瀕死状態の残雪に心打たれる場面とで、どちらがこの3年目の場面の山場と捉えるのか、短歌づくりをきっかけに話し合いが白熱しました。


    ⑤子どもたちの読みの実態の把握
    作った短歌を見ることで、その場面のどこに注目しているのか、どのように読んでいるのかという、子どもの読みの実態を把握することができ、その後の授業の展開で生かすことができました。今回の実践により、短歌づくりを通して叙述に立ち返る意識の高まりや、本文の表現一つひとつを大切にしようとする子どもたちの姿を見ることができました。


    根本俊彦(ねもと・としひこ)

    私立清泉小学校

    所属研究会:創造国語

    ← 戻る

    おすすめ記事

    5分でわかる 子どもの学びが深まる発問のスキル -どうする? 文学的な文章での発問-

      5分でわかる 子どもの学びが深まる発問のスキル

      -どうする? 文学的な文章での発問-

      8月号の「5分でわかるシリーズ」は、来栖称子先生(東京都・練馬区立開進第三小学校)に、国語の授業で子どもの思考を促すためには、どのような発問が考えられ、何を意識して行えばよいのかについて、ご提案いただきました。 今回は特に、展開部分で学びを深める焦点化発問に着目し、登場人物の心情や物語の構造に迫れるような、子ども主体の対話的な学びを促す発問例についてご執筆いただきました。

      詳しく読む

      5分で分かるシリーズ 指導技術

      2025年8月28日
      『ももたろう』 ー教室が子どもたちの笑い声で溢れるとびっきりの笑本(えほん)

        『ももたろう』

        ー教室が子どもたちの笑い声で溢れるとびっきりの笑本(えほん)

        パロディ作品のよさは、知っているお話だからこそ安心して物語の世界に浸ることができること。同時に、知っているからこそ、その変わっている部分の面白さを感じられることでしょう。今回は、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に疲れているときにちょっと元気をくれるお話を紹介いただきました。

        詳しく読む

        えほんの扉 新コーナー2025

        2025年8月28日
        青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』サブスク会員限定特典のご案内

          有料記事

          青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つフレームリーディングの国語授業』

          サブスク会員限定特典のご案内

          新刊刊行記念!サブスク会員限定特典 このたび、青木伸生先生の新刊『探究の思考プロセスが育つ フレームリーディングの国語授業』の刊行を記念して、サブスクリプション会員限定の10%OFFクーポンをご用意しました。

          詳しく読む

          2025年8月26日
          俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

            有料記事

            俯瞰的に読ませる発問の工夫をした「どうぶつ園のじゅうい」

            今回は比江嶋哲先生(宮崎県・都城市立有水小学校)に、「構成」「付けたい力」「筆者の主張」の3点を意識した発問を行い、文章の構造や説明の工夫といった全体のつながりを意識できるようにすることで、俯瞰的に説明文を読む力が身に付く授業づくりをご提案いただきました。

            詳しく読む

            2年 どうぶつ園のじゅうい 明日から実践!先取り授業

            2025年8月21日
              Q主体的な読み手を育てるには?

              有料記事

              Q主体的な読み手を育てるには?

              子ども自身が夢中になって読み、叙述をもとに語ったり、新たな読書生活に拓いていく姿。そんな「自ら読む子ども」に育つために、教師はどのような手立てを考えればよいのでしょうか。今回は、迎有果先生(筑波大学附属小学校)に、主体的な読み手を育てる活動を紹介いただきました。

              詳しく読む

              お悩み相談室 新コーナー2025

              2025年8月21日
              「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

                有料記事

                「友情のかべ新聞」で自分なりの『読み』をもち、子どもの『問い』に臨む

                本教材「友情のかべ新聞」は、対立していた東君と西君が、失敗を隠そうとする中でお互いを理解し、友情を深めていく物語です。2人の変化を観察・推理する、いわゆる探偵視点の語り手である「ぼく」も、クラスや人間関係に関心をもつように変容しています。 今回は山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校)に、本教材の授業づくりを行うに当たって、「何が、どうして、どのように変化したのか」叙述から丁寧に整理をする教材研究の方法をご提案いただきました。子どもの「なぜ?」を引き出し、なぞについて整理し、読み進めたくなる意欲を生む仕掛けが見いだせることでしょう。

                詳しく読む

                4年 友情のかべ新聞 新教材

                2025年8月14日
                コーナー
                • 国語探究つくばゼミ
                • 明日から実践!先取り授業
                • 5分でわかるシリーズ
                • つくば授業参観
                • 新教材の授業づくり
                • 教師の必読書
                • お悩み相談室
                • 教室にひらく えほんの扉
                学年で絞り込む
                • 1年
                • 2年
                • 3年
                • 4年
                • 5年
                • 6年
                教材で絞り込む
                • ヒロシマのうた
                • 平和のとりでを築く
                • スイミー
                • つり橋わたれ
                • ごんぎつね
                • じどう車くらべ
                • はたらくじどう車
                • いろいろなふね
                • 固有種が教えてくれること
                • モチモチの木
                • どうぶつ園のじゅうい
                • 帰り道
                • こまを楽しむ
                • 言葉で遊ぼう
                • 白いぼうし
                • さとうとしお
                • 世界にほこる和紙
                • 『鳥獣戯画』を読む
                • たぬきの糸車
                • すがたをかえる大豆
                • プラタナスの木
                • さけが大きくなるまで
                • たんぽぽのちえ
                • きまったぜ
                • ウナギのなぞを追って
                • 大造じいさんとガン
                • 馬のおもちゃの作り方
                • くらしの中の和と洋
                • スーホの白い馬
                • 和の文化を受け継ぐ
                • ありの行列
                • 海の命
                • どうぶつの赤ちゃん
                • おにごっこ
                • お手紙

                運営会社:東洋館出版社

                • 特定商取引法について
                • プライバシーポリシー
                • 利用規約
                • お問い合わせ
                • よくあるお問い合わせ
                • 決済と解約について
                © 2025, 子どもと創る「国語の授業」web
                • 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。