
「友情のかべ新聞」 -「ミステリー」の特性や魅力を味わおう-
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執筆者: 三浦 剛
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新教材「友情のかべ新聞」は、好きなものが正反対で仲が悪い東君と西君の2人が、「友情のかべ新聞」を作ったことを境になぜ仲よくなれたのか、同じクラスの一員であるぼくの一人称から真相が描かれてゆく物語文教材です。
今回は三浦剛先生(東京都・東京学芸大附属世田谷小学校)に、本教材がミステリーという文種であること、一人称視点で描かれていることを踏まえ、既習の物語文と異なる時系列や伏線を回収する場面展開の特長に着目した授業づくりを、ご紹介いただきました。
目次
本単元は、「つながりを見つけながら読み、おもしろいと思ったことを話し合おう」というめあてが設定されている。本単元で扱う「友情のかべ新聞」は、東君と西君の間で起こる出来事が、「ぼく」による一人称視点で語られるという特徴をもっている。
8場面には、「ぼく」による推理が書かれており、伏線を回収しながら読むおもしろさは、一人称視点による語りと相まって、読み手の関心をくすぐるものになっている。読み手は、東君と西君の疑わしい行動の裏側に隠された真相が明らかになっていく過程で、「ミステリー」のもつおもしろさに引き込まれていくだろう。
以上のことから、「ミステリー」という文種がもつ特性や魅力を読み味わう授業を構想することを、本単元における学習の第一義としたい。
今月の「教師の必読書」をご紹介いただくのは、赤木詞友先生(福岡県・北九州市立鴨生田小学校)です。子どもの学び方自体が問い直されている今、授業観、教師観自体も大きく変わろうとしています。これからの教育についてリードする著者の、バイブルともいえる1冊を紹介いただきました。
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