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    「読後感」から始まる学び

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    「読後感」から始まる学び

    「読後感」から始まる学び

    執筆者: 弥延 浩史

    |

    2023年7月6日

    1.「初発の感想」から「読後感」に

    文学作品の授業で、初発の感想を書かせることがある。しかし、子どもに書かせたのはいいものの、それを生かせているだろうか。これは、私自身の反省点でもあったのだが、次のような問題点があるだろう。

    • 全員の初発の感想を1時間で取り上げることが難しい
    • 文章で書かせているために、感想のどの部分を取り上げるか吟味する時間がない

    「いかにして子どもと教材を出合わせるか」と考えたとき、初発の感想をもっとシンプルにできないか。そして、全員で共有できるものにしていけないか……。そういう思いから取り組んだのが「読後感を書く」という活動である。

    読後感とは、その名の通り「読」んだ「後」の「感」想である。しかし、初発の感想と大きく違うところは、「一言で書く」という点にある。

    2.読後感を書くことのよさ

    2-1.読後感の書かせるときの留意点

    読後感は次のような条件で書かせるようにしている。

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