子どもと創る「国語の授業」
読後感から始まる国語科授業づくり② -4年「ごんぎつね」-
「読後感をひとことで書く」ということで、全員分の読後感が可視化され、平等に扱われる。初発の感想のように長く書く必要もなく、文章を書くことを苦手と感じている子どもも抵抗なく取り組むことが可能となる。また、同じ教材であっても、読後感はそれぞれの子どもの実態によって変わってくるところもおもしろい。今回は、「ごんぎつね」の授業の実践を例にご紹介する。
リフレクション型国語科授業の展開 -問いを評価する、その授業展開-
リフレクション型国語科授業は、教師の「教え方」ではなく、子どもの「学び方」を中心とした授業展開です。「問い」をつくり、「問い」で読み合い、「問い」を評価することを1つのサイクルとして位置づけています。 前回は、物語「ごんぎつね」を例に、立てた問いでの読み合いに焦点を当てて、その授業展開を紹介しました。読み合いの授業の実際を具体的に、また、どのような単元計画となっているかを知っていただけたと思います。 今回は、「問い」を評価することに焦点を当てた授業展開の実際を紹介していきます。
サービス・ラーニングの国語授業 -1年説明文「つぼみ」の授業実践-
現在の社会は、正解の見えない社会、答えのない問題を解決しなければならない社会、と言ってもよいだろう。では、このような社会で生きていく子どもたちは、どのような力が必要だろうか。結論から言えば、「答えのない問題を解決(していこうと)する力」である。
子どもが「問い」をつないで読むー「スーホの白い馬」(光村図書二下)ー
2年生の物語学習「スーホの白い馬」の実践を例に、低学年が「問い」をもち、追究する学びについて探ります。本単元の提案は、次の3点です。 ・初読後の感想の書かせ方を工夫して考えのズレに気づかせることで、単元を貫く「問い」をもつことができるようにする ・〈確かめ読み〉を終えた段階で、「問い」を再検討する ・単元を貫く「問い」を意識させ続けることで、その他の「問い」を子どもがつなぎながら読み進めることができるようにする
つながりで読む国語の授業づくり ―2年「すみれとあり」―
「伏線」と聞くと、物語文を思い浮かべる方が多いでしょう。 説明文においても伏線を意識することで学びを広げていくことができます。 今回は、2年1学期において、学ぶことを楽しむ姿勢を育てていくための学習の様子を紹介します。 なお、2年生に伏線という用語は難しいので、「つながり」を考えて学習することの大切さとして伝えています。
読後感から始まる国語科授業づくり① -4年生「白いぼうし」—
文学の授業における、初発の感想を書かせるという活動に替わるものとして、「読後感」を書くという実践を以前掲載した。これを基にした授業づくりについてこれから述べていきたい。 文学作品に出合ったときの新鮮な気持ちを大切にしたいと思う。教師主導で学習課題を設定することもあるだろうが、やはり子どもが自ら読んでいくための問いをもてるようにするためにはどうしたらよいかと考えたとき、読後感から問いをつくっていくということは、その1つの方法であると考える。