「さなぎたちの教室」 -会話文に着目して、題名が象徴するものにせまる―
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執筆者: 山本 純平
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単元名:朗読で表現しよう
教材:さなぎたちの教室(東京書籍・6年)
今回は、山本純平先生(東京都・江東区立数矢小学校 )に、朗読を言語活動の柱に据え、どのように読むかだけでなく、その読み方の理由を人物の心情と結び付けて考える授業づくりをご提案いただきました。
比較や対比を手がかりに変化を捉え、登場人物それぞれを「さなぎ」という象徴で捉え直し、題名に込められた象徴性を読み味わう力を育てる実践となります。
目次
人間関係が定まっていない、クラス替え直後の4月。等身大の登場人物「わたし」。子どもたちが身近に感じられそうな挿絵の効果もあり、共感的に読み進めていくことができる。
何かを乗り越えたかのような余韻を残して終わる物語に、教師の範読後「なんか、いい話だったな」という感想をもつ子どももいる。
この教材から、何を学ぶのだろう。
私はこの教材を通して、題名に象徴されていることに着目できる子どもを育てたい。
4月の最初の文学作品である。
文学作品の読み深め方 、「人物の行動描写に目を向ける」「会話に目を向ける」「情景描写に目を向ける」ことを合わせて指導したい。そこから中心人物「わたし」の心情の変化を読み取り、最後に題名が象徴するものに迫る。
以上が単元全体の流れである。
では早速、教材を分析してみよう。
