「どうぶつ園のかんばんとガイドブック」の授業づくり
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執筆者: 土居 正博
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本教材では、看板は実物を見ながら短時間で読む補足的な文章、ガイドブックは時間をかけて詳しく読む文章として、それぞれ読まれる状況に応じて書かれています。
今回は土居正博先生(神奈川県・川崎市立はるひ野小学校)に、揺さぶり発問を通して、子どもが経験と結び付けながら2つの文章を読み比べられるようにし、説明の違いの理由や文章の役割を自分の言葉で捉えることができる授業づくりを、ご提案いただきました。
目次
本教材は、動物園にある看板とガイドブックの2種類の説明的文章から成る。
看板の方は、情報が端的に書いてある。対象となる動物の前に看板が置かれているという設定である。実物が目の前にいるのであるから、実物をじっくり見るために看板には、最低限の情報しか書かれていない。あまり時間をかけてゆっくり読まれることを想定しておらず、あくまで実物を見ながら、その合間に補足情報として見るために、端的に短く書かれている。文章は短いが、最低限の情報は得られるようになっている。
一方、ガイドブックは、冒頭に「田中さんは、もっと知りたいと思い、ガイドブックを買って」とあるように、看板よりもさらに詳しい内容が書かれている。書かれている項目は看板と同じであるが、全ての項目においてガイドブックは看板をより詳しく説明した形になっている。
看板が主に実物を見ながら補足情報を得るものであったのに対し、ガイドブックは、ゆっくり時間をかけて読み、詳しい情報を得られるように書かれている。
つまり、両者は、どちらも動物について読者に知らせるという大きな目的は同じであるが、読まれ方や読まれる時間が違うと想定されて書かれているのである。
