
「アイスは暑いほどおいしい?」/「雪は新しいエネルギー」 ―図やグラフと文章をつなぐ説明文学習―
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執筆者: 沼田 拓弥
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単元名:図やグラフとつなげて読んで、筆者の思いを読み取ろう
教材:「アイスは暑いほどおいしい?」「雪は新しいエネルギー」(教育出版・6年)
「アイスは暑いほどおいしい?」と「雪は新しいエネルギー」は、本文中に現れる多くの具体例に対して、さまざまな資料が補足として掲載され、それぞれがどのような説明の工夫のもとに選ばれたものなのか、合わせて考えたくなる教材です。
今回は本教材について、沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、文章の構造と内容をシンプルに把握することからはじめ、資料と文章のつながりをスモールステップで精査・解釈することで、全員が参加できるような授業づくりをご提案いただきました。
目次
子どもたちは、これまでの説明文の学習で多くのことを学んできている。6年間の集大成がこの教材からスタートする。国語科は、他教科と比べて既習事項の積み重ねを意識することが難しいと捉えられやすい。しかし、授業で学んできたことを学習用語として、意識しながら学ぶことができれば、説明文の学習も系統性をもって学びを深めることができる。
私は、どの学年でも学年の初めの説明文学習は、1年生の教材を用いてスタートする。1年生の教材でも、しっかりと読み取ってみると、説明文の基礎・基本となる学習内容が詰まっていることがわかる。例えば以下のような用語である。
これらの基本となる説明文の用語は、中学年以降でも意外と子どもは認知していないことが多い。しっかりと内容を確認した上で、6年生の教材に立ち向かう姿勢を整えることが大切だ。つまり、説明文と向き合う際に「何を意識するのか」を明確にすることである。闇雲に学び始めては学びの効果は半減してしまう。また、私は下学年の教材を例に検討することで全員が参加できることも意識した授業づくりを心がけている。
その上で、高学年の説明文教材では、上記の学習用語に加えて、次のような内容が追加される。
これだけ多くの視点をもって教材文に立ち向かうことができれば、一定レベルまでは自力で読み進めることができる子どもが育つ。そして、これまで出合ったことのない初めての文章であっても、筆者と対話しながら読み進めることのできる子どもが育つのである。小学校の最高学年として、これまでの学びと関連付けながら、新たな読みを創りたい。
なお、今回扱うこの2つの説明文はセットで1つの単元に設定されており、いずれも資料(図やグラフ)を文章と照らし合わせながら読み解く内容になっている。また、写真もいくつか掲載され、具体的なイメージを抱くためにも重要な資料である。これらの資料と文章を、いかにして効果的に結び付けて読み解くのかが重要である。
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