
「探究する国語授業」をデザインする ー「5つの条件」と「10の裏側」ー
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執筆者: 溝越 勇太
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目次
近年、教育界だけではなく、経済や産業の世界など様々なところでキーワードとなっている「探究」。 国語の授業も「探究する国語授業」へ変えていかなければならない。
しかし、「探究は難しい」「何からやってよいのかわからない」という声をよく耳にする。
筆者は、「探究する国語授業」をデザインするためには、「5つの条件」と「10の裏側」が重要であると考えている。
誌面の都合上、本稿では「5つの条件」について述べ、次回の筆者の「国語探究つくばゼミ」の連載で「10の裏側」について述べる。
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本教材「紙ひこうき、きみへ」は、しまりすのキリリが経験する、旅を楽しむみけりすミークとの出会いと別れ、変わりゆくことを受け入れたどこか達観した彼の言動について、キリリの気持ちを想像しながら本文を読むことを通して、読者も心揺さぶられる物語となっています。 今回は山本真司先生(南山大学附属小学校)に、作品世界について想像し、自分なりの解釈を形成できるよう、他者との交流を通して、場面ごとの精査・解釈を共有し深める授業づくりをご提案いただきました。
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変化の激しい現代の社会、これから子どもたちが生きていく予測困難な時代においては、知識や技能だけでは到底太刀打ちできない。答えのない問題を解決するためには、知識を集め、技能を活用し、学び、想像し、戦略を立て、多面的に物事を見て、批判的に思考し、よりよく判断する、などといった「知性」が必要であろう。 このような知性は、教師が教え込むことができない。言い換えると、授業が教室の中だけで完結してしまっては育たない。教室で学んだ国語の学びを、答えのない問題であふれる実際の地域社会へ出て、誰かのため、社会のために、試行錯誤しながら実際に「使う」。 そんな経験をしてこそ、知性は育まれるのではないかと考える。
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