新教材「つぼみ」 -旧教材「くちばし」と見比べて読み、「問い」と「答え」の関係を深めよう!-
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執筆者: 笠原 冬星
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単元名:いろいろな文章を比べて読み、オリジナルクイズをつくろう!
新教材:「つぼみ」(光村図書 1年)
1年生はじめての、説明文の学習となる新教材「つぼみ」(光村図書・1年)では、「問い」と「答え」が明確に示されることで、説明文とはある事柄について筋道を立てて説明するものであることを、学習者が押さえることができます。
今回は笠原冬星先生(大阪府・寝屋川市立三井小学校教諭)に、子どもたちが文章を読み比べることを通して、説明文の特徴や構成に意識的になることができる授業づくりを、提案していただきました。
目次
「問い」と「答え」の関係を知りつつ、同じところや違うところを比較することが大切である。
1年生特有の文章で「問い」と「答え」が短く連続して並べられていて、読みやすい文章である。
まずは、この「問い」と「答え」の関係についてしっかり押さえたい。そして、文章の中には同じ書き方(「問い」→「答え」、問いの文章が同じ、など)や違う書き方(各つぼみによって答えは違う、など)があることを見つける活動を行っていく。「同じもの」と「違うもの」は、「比較」して見るときに使う大切な観点であり、1年生の最初に意識してもらいたい見方である。
また、この文章では、まとめである「おわり」が書かれていない。これは、あとに続く、「じどう車くらべ」でも同じような構造になっている。単元の最後に、子どもたちに文章の続きの内容を、「〇〇クイズ」として作ってもらい、出題し合う活動を盛り込んだ。
