
1年生が楽しんで活動する国語授業 -「はたらく乗り物を紹介しよう」-
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執筆者: 青木 伸生
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目次
なんでも初めての取り組みになる1年生。子どもたちの意欲はなかなかのものです。 その意欲を失わないようにするのが教師の役目。
しかし、「きちんとさせよう」という思いが強すぎると、楽しむはずの言語活動は、教師からの「注文の多い料理店」になってしまい、子どものせっかくの意欲が失われていきます。子どもたちが困ると、教師はそのサポートに忙しくなり、教師自身のゆとりも失われます。
まずは、子どもの「やってみたい」気持ちを最優先にして、等身大の言語活動を設定しましょう。今ここで、この単元で達成できなくてもいい部分は目をつぶり、言語活動を経験することに重点をおきます。1年生の子どもたちは、これから6年間という長い時間をかけて、様々な言語活動を経験し、成長していきます。そうした見通しの中で、言葉の学びとして何を大切にするかをよく考え、実践していきましょう。
1年生の2学期の単元として、子どもも教師も大変にならない学習活動を紹介します。
4月号の「5分でわかるシリーズ」は、古沢由紀先生(大阪府・大阪市立柏里小学校)に、語と語のつながりやニュアンスの差異に気づける言語感覚を育む、クイズ形式で楽しく行える語句・語彙学習のアイデアをご提案いただきました。
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本教材「自然のかくし絵」では、保護色によって昆虫がどのように敵から身を隠しているのか、「はじめ」「中」「おわり」の三部構成で説明されます。「中」で、隠れ方の事例を紹介した後、保護色だけで、はたして完璧に身を隠せられるのかといった、2つ目の「問い」が提示されることが特徴的です。 今回は石原厚志先生(東京都・武蔵野市立第一小学校)に、一つひとつの段落の役割を押さえた後、段落のつながりから筆者の説明の工夫を捉えることで、段落に着目して読むことの大切さに気がつけるような授業づくりについて、ご提案いただきました。
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本教材「白いぼうし」は、タクシー運転手の松井さんが体験する、乗客の女の子が突然消えるという不思議なお話です。「はたして女の子はちょうちょだったのか」などの謎の答えは最後まで描かれておらず、ミステリーのような不思議なお話でありながら、白いぼうしなどの色彩表現、夏みかんの香りなどの描写から、描写などから、さわやかな読後感が味わえる物語文です。 今回は中野紗耶香先生(東京都・国分寺市立第三小学校)に、叙述をもとに謎をといていく読みの楽しさを感じられる、授業開き間もない4月にぴったりな物語文の授業づくりについて提案をいただきました。
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先生方と同様、子どもたちも新たな出会いと始まりに、ドキドキの心持ちでいる4月。 だからこそ授業開きでは、表現すること、できたという思いをもつこと、そして、互いを知るという経験を積むことができるようにしたいものです。 そこで、「表現をして・達成感を味わう、詩の音読・暗唱」「互いを知る話し合い活動」の2つをご紹介します。 「国語の授業ってワクワクする!」そんな声が聞こえる教室を目指しましょう。
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「要点」「要旨」「要約」。語感は似ていますが意味や学ぶ目的は違っているようです。では、何のために、どうやってとらえたらよいのでしょうか。 今回は藤平剛士先生(相模女子大学小学部)に、説明文における要旨と要約のとらえ方、またその目的について回答いただきました。
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今回は安達真理子先生(カリタス小学校)に、おにぎり石に熱狂する匿名の「ぼくたち」と、少し落ち着いている「ぼく」の視点の違いを叙述から捉え、その違いを意識した音読活動を行うことで、登場人物の心情を深く想像することができる授業づくりをご提案いただきました。