「5ステップ」で創る国語科の授業①-前半- 5年生「大造じいさんとがん」
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お知らせ:
執筆者: 弥延 浩史
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これまで、読後感を起点とした授業づくりについて述べてくることが多かった。それを5年生の定番教材である「大造じいさんとがん(ガン)」でも述べていくこととする。ただ、授業というのは、読後感だけで終わるわけでは当然ない。
私がこれまでさまざまな場所で提案しているのが、「5ステップ」の授業である。読後感はあくまで、その起点である。5ステップについては後述することとし、まずは教材について述べていく。
「大造じいさんとがん」は、現在小学校で採択されている国語科教科書において全社で掲載されている作品である。そのことは本作の教材性の高さを示している。
①中心人物の心情変化に迫ることができる
②表現技法の効果について考えることができる
③中心人物の行動を読み手の側から評価できる
教材性の高さは、そのまま教材としての価値に置き換えることができる。例えば、本作は、中心人物の心情変化に迫りやすいと言える。なぜなら、残雪に対する大造じいさんの見方や考え方が次第に変わっていくことが、はっきりと書かれているからである。また、残雪と対峙するための3つの計略「うなぎばりを使う」「たにしばらまき」「おとりのがんを使う」ところなどから、大造じいさんの人物像も読み取っていくことができる。また、山場の場面において、いちど構えた銃を下ろすところや、捕らえた残雪を最後に空へ放す結末の場面など、大造じいさんの行動を読み手の側から評価することもできるだろう。
教科書会社によって、書かれ方が違うところもおもしろい。A社のものは前書きがあり、敬体で述べられている。B社は前書きがなく、敬体で述べられている。そして、C社は前書きがないものの常体で述べられている。この文体の違いにより、読み手が受ける印象も変わってくる。なお、今回はB社の教科書で授業を進めていくことを前提とする。
では、5ステップで創る授業とはどのようなものになるかここから述べていくこととする。
