「スイミー」 ―変容を読み取ることから受け取るメッセージ―
|
執筆者: 岩田千代香
|
単元名:にているおはなしはどれかな?
教材:「スイミー」(教育出版・1年)
本教材「スイミー」について、今回は岩田千代香先生(北海道・真狩村立真狩小学校)に、物語文との出会いをハッピーな体験として積み重ね、生涯にわたって本に親しむ態度を育てることをねらいとした、授業づくりの工夫をご提案いただきました。
レオ=レオニ作品を読み比べながら、登場人物の行動や心情の変化(変容)を捉え、物語のよさや共通するテーマについて子どもたち同士で考える活動を行います。そうした並行読書や対話的な活動を通して、読書の楽しさや多様な見方に気づき、物語の世界に親しめるようになります。
目次
休み時間に読書を楽しむ子どもは、学級に何割ほどいるだろうか。最近は、動画視聴がメディアの主流となり、読書どころか漫画でさえも読まない子どもが多くなってきているようだ。
読書は人生を豊かにするものである。せっかくの文学作品を扱う機会を、単発的な学習として完結するのはもったいない。1年生から文学を読み取る力を積み上げ、物語の世界に浸る心地よさを感じられるようにしていきたいものである。ハッピーエンドの結末に安堵し、中心人物の変容をとらえ、登場人物の思いに寄り添うことで、明るいイメージの想像力を広げていきたい。そして、幼少期のうちから、本を読むことがハッピーな時間としてインプットされ、読書が子どもたちのキャリアの一部となっていくことを期待したい。
