「紙ひこうき、きみへ」 ―中学年段階で物語の世界に入る方法―
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執筆者: 小崎 景綱
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単元名:とちゅう話を作って、作品のせかいに入ろう
教材:「紙ひこうき、きみへ」(教育出版・3年)
本教材について小崎景綱先生(埼玉県・さいたま市立新開小学校)に、キリリとミーク2人の違いや共通点に着目して人物像を読み取り、途中の出来事や結末の続きのお話を想像する活動を通して、作品世界を深く味わう授業づくりをご提案いただきました。
終末の表現活動では、原作絵本を読み、自分たちの想像と比較しながら作品の魅力をより豊かに感じることで、想像力や読解力を育むアイデアとなります。
目次
中心人物「しまりすのキリリ」は、対人物「みけりすのミーク」と不思議な出会いを迎える。2人の考え方、生き方は、正反対に描かれている。だからこそ魅かれ合う2人は、共に過ごす日々を重ねる中で、少しずつ変容していく。
学習者である子どもたちは3年生であり、友達と自分との違いを少しずつ意識し始める時期だ。違いがあるからこそ、互いに影響し合うよさ、おもしろさが味わえる作品になっている。
2人の会話や持っているもの、これまでの生活、行動から、2人の人物像が対比的に描かれていることが分かる。この対比が最後の変容するきっかけとなっている。対比されているものやことを読み取っていくことで、最後の変容部分に目を向けていきたい。
また、2人をつなぐ紙ひこうきや空を切り取る不思議なはさみも物語の魅力を一層引き立てている。
その1つひとつがなにを表しているのか、大人が読んでも様々なことを考えられるおもしろいポイントである。全てを細かく検討することは授業の都合上難しいと思われるが、様々な角度から物語の真相にアプローチできるようになっているともいえる。
中学年の子どもたちは、基本的にキリリに同化して物語を読み味わいながらも、ミークにも共感しながら物語を読み進めるだろう。それぞれの登場人物に同化しながら、対比的に表現されていることのおもしろさを子どもたちと味わうことがこの物語を楽しむ大きなポイントになっている。
