「つぼみ」 ―体を使った表現で、読みを深める説明文の授業―
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執筆者: 沼田 拓弥
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今回は沼田拓弥先生(東京都・八王子市立第三小学校)に、「情報の確認」に終始しがちな説明文授業を乗り越えるために、「体を使った表現活動」と「インタビュー活動」を取り入れ、子どもたちが主体的に学べる単元づくりをご提案いただきました。
つぼみの開く様子を体で表現したり、花になりきって対話したりすることで、楽しみながら理解を深め、表現することを通して言葉のイメージを豊かにできます。
「つぼみ」は、子どもたちが小学校生活で最初に出合う説明文教材である。1年生の子どもたちが、「説明文の学習っておもしろい!」と実感できれば、その先に出合う説明文学習もより主体的になるだろう。このような意味から、「つぼみ」は、説明文学習の最初の印象を決める「重要な教材」であると言える。
一般的に説明文教材の授業は、物語文教材と比較して「堅苦しい授業になってしまう」「子どもたちが主体的にならない」「内容の確認ばかりになってしまう」といった印象を口にする先生が多いように思う。これは、おそらくその先生が子どものときに受けてきた説明文の授業の印象と重なる部分が大きいのではないだろうか。教科書に書かれている内容を丁寧に読み取り、「何が書かれていましたか?」という基本的な問いで情報を確認、整理することで授業が完結する経験が自分の授業デザインイメージを固定化しているのである。
本教材「つぼみ」の場合であれば、「どんな花のつぼみが紹介されていましたか?」と問うた後、「あさがお」「はす」「ききょう」の3つ花を確認し、花はどのように咲くのかを黒板やワークシートを用いて整理するといった具合だろうか。 これらの「情報の確認」は、説明文学習の入り口として欠かすことのできない内容であることは言うまでもない。また、「何が書かれているのか」を正確に読み取ってこそ、その先の学年で扱う「文と文の関係性」や「段落相互の関係」について論理的に思考することができるようになるのである。
しかしながら、このような「情報の確認に終始する授業」が説明文の授業として効果的であるかを尋ねられて、首を縦に振る先生は少ないだろう。情報の確認中心の授業では、子どもたちが意欲的に学習に向かう姿はイメージできない。
そこで、本教材では、主体的に子どもたちが説明文の読みへと向かうために、
ことでこの課題を乗り越えたい。2つの表現活動を通して、教材内容に関する理解も深めつつ、楽しく表現力を育てる説明文の授業づくりをめざす。
本教材は、入門期の説明文であるため、以下のように非常にシンプルな構造の文章が3回くり返される内容になっている。
