「帰り道」 -視点と構成の効果から考える作品の魅力-
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執筆者: 小島 美和
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本教材について、作品の魅力を視点と構成の観点から読み解く授業づくりを、小島美和先生(東京都・杉並区立桃井第五小学校)にご提案いただきました。
律と周也それぞれの一人称限定視点によって描かれる心情や誤解、そして2人の変容に着目しながら、物語の構造的なおもしろさを捉える学習活動を取り入れています。2つのお話を読み比べることで、互いの受け止め方の違いや関係の変化を多面的に理解できるようになります。
本教材では、「1」が律の視点、「2」が周也の視点で語られている。一人称限定視点のため、語り手が作品の中に登場し、中心人物の主観で語る。中心人物の思いが強く表現されるため、変容を捉えやすい。
その一方で、対人物の本当の思いや客観的な事実はわからない。つまり、この作品では、「1」の話で、律が周也をどう捉えているのか、律が自分自身をどう思っているのかがわかり、「2」の話で、周也が律をどう捉えているのか、周也が自分自身をどう思っているのかがそれぞれわかるということになる。
2人の行動や心情に共感できるところはあるか。同じ経験をしたことがあるかなどを考えていくことで、自分の経験と結びつけながら読むことができる。
