「みきのたからもの」 ―「物語の世界で遊ぶ」実践アイデア―
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執筆者: 小泉 芳男
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単元名:不思議で読み合おう ―物語の世界を想像して楽しむ―
教材:「みきのたからもの」(光村図書・2年)
本教材「みきのたからもの」は、正体や姿が明かされないナニヌネノンや、題名の「たからもの」が何を指すのかという点が、子どもたちの多様な読みやワクワクするような想像を引き出します。
今回は小泉芳男先生(広島県・比治山小学校)に、子どもが感じた「おもしろさ」や「不思議」を基に学習計画を立て、石やリボンなどの叙述の手がかりから、登場人物の思いや関係を考えることを重視した単元づくりを、ご提案いただきました。
目次
「みきのたからもの」は、「ふきのとう」「スイミー」に続く、2年生における物語文の第3単元である。学習者はこれまでに、主に音読劇等の言語活動に取り組み、登場人物になりきって、セリフの読み方や動作について考える中で、場面の様子を想像し、物語を楽しんできている。こういった「なりきる」活動は、低学年の学習者が物語の世界を楽しみながら、想像を広げる上で有効な活動である。
本教材「みきのたからもの」は中心人物「みき」が、公園の入り口でカードを拾ったことをきっかけに、カードの持ち主である宇宙人の「ナニヌネノン」との不思議で温かい交流が展開される物語である。読者に疑問が生まれる様々な仕掛けがあり、物語の冒頭から終末まで、読者は想像を広げて物語の世界を楽しむことができる。
物語は大きく2つに分けることができ、❶「みきがナニヌネノンと出会い、見送る場面」と、一行空きで「それからなのです……」と、みきがその後、将来の夢を「宇宙飛行士」と答えるようになったという、❷「その後のみき」が描かれている。❷「その後のみき」が描かれていることにより、学習者は自然と宇宙飛行士になった「未来のみき」を想像してしまう。
本稿では、本教材の特性のうち、①「ナニヌネノン」、②題名「みきのたからもの」の2つに焦点を当てる。
