第27回全国国語授業研究大会 開催案内


第27回全国国語授業研究大会 開催案内
授業者による授業者のための研究会「全国国語授業研究会」が主催する夏の大会が今年も開催されます!!
日程は8月6日(木)全日・7日(金)午前の2日間にわたって、対面参加のみで開催されます。
大会テーマをもとに、公開授業&協議会を4本、教材研究ワークショップ16本、テーマ別ワークショップ10本で学び合います。石井 英真先生(京都大学)の特別講演も含め、充実の2日間になること間違いなし!ぜひ、ご参加ください。



【7/9開催】特別プレセミナー
大会公式テキスト収録の座談会より
【登壇者】筑波大学附属小学校国語部 白坂洋一先生/弥延浩史先生/迎有果先生/溝越勇太先生/櫛󠄁谷孝徳先生/佐藤亜耶先生
問題提起
今、私たちの目の前にいる子どもたちが生きる未来は、予測困難で複雑な社会であると言われています。生成AIをはじめとする技術の革新や、グローバル化の進展など、社会の構造そのものが急速に変化するなかで、学校教育に求められる役割もまた、大きな転換期を迎えています。このような時代にあって、子どもたちが生涯にわたって学び続け、自らの人生を切り拓いていくために不可欠なのが、「自律した学び手」としての資質・能力にほかなりません。
では、これからの時代を生き抜く「自律した学び手」を育てるために、私たち教師は何をなすべきでしょうか。ある意味、国語科教育を担う側にとって、避けては通れない問いだと言って良いでしょう。
折しも、これから示される次期学習指導要領の方向性においても、「探究」や「自律的な学び」の重要性はますます加速していくことが予想されます。そこで私たちは、その鍵を握るのが、これまでの「読解」に重きを置いた授業スタイルからの脱却であり、今後の教育動向の中心となっていくであろう「探究」のプロセスを取り入れた授業への変革であると考えました。
これまでの国語科授業を振り返ってみますと、教科書に書かれたテキストを正確に読み解くことに多くの時間が割かれる傾向にありました。教師が用意した発問に対して、子どもたちが教科書の中から「正解」を探し出し、それを全員で共有する。このような、教師主導の一斉指導による授業スタイルは、多くの方にとって馴染み深いものでしょう。
確かに、文章を正確に理解する力を養うという点において、従来の読解指導が果たしてきた役割は決して小さくありません。今後も重要であり続けます。
しかし、教師から与えられる発問に答えるだけの受動的な「読解」を繰り返すだけで、子どもたちは本当にこれからの時代を生き抜く力を身に付けることができるのでしょうか。誰かが決めた正解をなぞるだけの学びからは、自ら問いを見いだし、主体的に思考し、周囲と協働しながら解決へと向かう「自律性」は生まれにくいと言わざるを得ません。
そこで必要となるのが、授業の主役を教師から子どもたちへと手渡す、国語科授業の変革です。子どもたち自身が「学びの主体」となり、課題意識をもって言葉に向き合う授業デザインへの転換が、今まさに求められているのです。
全国国語授業研究会 会長 白坂洋一
